【数学Ⅲ】関数~基本公式・例題一覧~

ここでは、【数学III】関数の分野でよく利用する公式(基礎知識)や例題を一覧にしてまとめています。

1.分数関数
\( y = \displaystyle\frac{k}{x}\) のグラフ

① 定義域は\(x \neq p\), 値域は\(y \neq q\)


② 漸近線は\(x = 0\) (\(y\) 軸), \(y = 0\) (\(x\) 軸)

③ グラフの存在範囲は 
\(k > 0\) のとき第1象限、第3象限
\(k < 0\) のとき第2象限、第4象限

④ グラフは原点対称

⑤ 概形は直角双曲線(漸近線が直交している)

基本の
分数関数のグラフ
例題

関数\(y = – \displaystyle\frac{3}{x}\) のグラフをかけ。

解答
\( y = \displaystyle\frac{k}{x – p} + q\) のグラフ

① \(y = \displaystyle\frac{k}{x}\) を \(x\) 軸方向\(p\) , \(y\) 軸方向\(q\) だけ平行移動したグラフ

② 漸近線は \(x = p , y = q\)

③ 定義域は \(x \neq p\), 値域は\(y \neq q\)

例題

関数\(y = -\displaystyle\frac{1}{x – 1} + 2\) のグラフをかけ。また,その定義域と値域を求めよ。

解答

定義域:\(x \neq 1, y \neq2\)

\( y = \displaystyle\frac{ax + b}{cx + d}\) のグラフ

\( y = \displaystyle\frac{ax + b}{cx + d}\) のグラフ  ⇒  \( y = \displaystyle\frac{k}{x – p} + q\) に変形する

変形方法
例題

関数\(y = \displaystyle\frac{4x + 3}{2x – 1}\) のグラフをかけ。また,その定義域と値域を求めよ。

解答

\(y = \displaystyle\frac{4x + 3}{2x – 1}\)

\(= \displaystyle\frac{2(2x – 1) + 5}{2x – 1}\)

\(= \displaystyle\frac{5}{2x – 1} + 2\)

より、グラフは以下になる

定義域:\(x \neq \displaystyle\frac{1}{2}\)

値域:\(y \neq 2\)

.無理関数のグラフ
無理関数\(y = \sqrt{ax}\) のグラフ

\(a > 0\) のとき

① 定義域:\(x \geq 0\), 値域:\(y \geq 0\)

② グラフは単調増加

③ 概形は\(y^2 = x\) の上側\(x \geq 0, y \geq 0\) の部分

例題

関数\(y = -\sqrt{2x}\) のグラフをかけ。また,その定義域と値域を求めよ。

解答

定義域:\(x \geq 0\)

値域:\(y \leq 0\)

無理関数\(y = \sqrt{a(x – p)}\) のグラフ

無理関数\(y = \sqrt{a(x – p)}\) のグラフは

① \(y = \sqrt{ax}\)のグラフを\(x\) 軸方向に\(p\) だけ平行移動したグラフ

② 定義域と値域は
・\(a > 0\) のとき、定義域:\(x \geq p\) , 値域:\(y \geq 0\)
・\(a < 0\) のとき、定義域:\(x \leq p\) , 値域:\(y \geq 0\)

例題

関数\(y = \sqrt{2x + 4}\) のグラフをかけ。また,その定義域と値域を求めよ。

解答

\(\sqrt{2x + 4} = \sqrt{2(x + 2)}\)

より、グラフは以下のようになる

定義域:\(x \geq -2\)

値域:\(y \geq 0\)

3.逆関数
逆関数

関数\(f(x)\) が逆関数 \(f^{-1}(x)\) をもつとき

① \(b = f(a) \iff a = f^{-1}(b)\)

② \(f(x)\) と \(f^{-1}(x)\) では、定義域と値域が入れ替わる

③ \(y = f(x)\) のグラフと\(y = f^{-1}(x)\) のグラフは直線\(y = x\) に関して対称

例題

関数\(y = -3x + 4 (-1 \leq x \leq 2 )\) の逆関数を求めよ。

解答

元の関数の値域は \(-2 \leq y \leq 7\)

\(y = -3x + 4\) を\(x\) について解くと

\(x = -\displaystyle\frac{1}{3}y + \displaystyle\frac{4}{3} (-2 \leq y \leq 7)\)

よって,逆関数は,

\(y = -\displaystyle\frac{1}{3}x + \displaystyle\frac{4}{3} (-2 \leq x \leq 7)\)

4.合成関数
合成関数

\(f(x)\) の値域が \(g(x)\) の定義域に含まれているとき

\((g \circ f) (x) = g(f(x))\)

① 一般に\((g \circ f) (x)\) と \((f \circ g) (x)\) は一致しない。

② \(f(x)\) の逆関数が \(g(x)\) のとき,それぞれの定義域で
\((f \circ g) (x) = x\) , \((g \circ f) (x) = x\)

例題

\(f(x) = x + 2, g(x) =|x| + 3\) のとき,合成関数\((g \circ f) (x)\) を求めよ。

解答

\((g \circ f) (x) = g(f(x)) = |x + 2| + 3\)

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