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学級経営がうまくいかなくて困っています。
学級経営がうまい先生とうまくいかない先生の違いは何でしょうか?
また、今から改善するにはどうしたらいいか教えて下さい。
こういった疑問に答えます。
- 学級経営がうまい先生とうまくいかない先生の違い7選
- 学級経営がうまい先生になるために大切なこと
中学高校の教員として15年以上学校教育に携わっている私学教員です。「ICT教育」「探究・アクティブラーニング」「カリキュラムマネジメント」に関しての導入や、学力向上対策の提案、学校運営に関するアドバイザーもしております。
教員の方のよくある悩みの1つに
「学級経営がうまくいかない」
「学級経営がうまい先生とうまくいかない先生の違いは何?」
という問いがあります。
結論
学級経営がうまくいくかは受け持つクラスの生徒にもよるが、本記事で紹介しているチェックリストで改善することができる
このような結論となりますが、その過程として学級経営がうまい先生とうまくいかない先生の違いを紹介していきます。
学級経営がうまくいかない原因は教員だけの所為でなはい
この記事を読まれている方は
「学級経営がうまくいかない」
このような方が多いかと思いますが、
まず、大前提として、
「学級経営がうまくいかないのは、あなた(教員)だけの所為ではありません」
もちろん、担任としての教員の対応にも大きく左右されることは間違いないですが、
「受け持ったクラス生徒の性質にもよる」
このことも忘れないようにしましょう。
例えば、受け持ったクラスがとても優秀で、明るいクラスであれば、誰がやってもうまくいく可能性が高いですし、逆に、どんなに熟練の先生が受け持っても、生徒達自身がそもそも学校に否定的であればうまくいかない可能性もあります。
したがって、いくら学級経営がうまくいかないとしても
「私って教師として全然ダメだ」
「教師に向いていないのかな」
と全面的に自分だけを責めないように注意しましょう。
ただし、これとは逆に、学級経営がうまくいかない原因をすべて生徒の所為にしてしまうと、もちろん失敗します。
良い学級とは、教員だけが創るのではなく、教員と生徒で一緒に創るものです。
このことは、大前提として抑えておきましょう。
学級経営がうまい先生とうまくいかない先生の違い
学級経営がうまくいかない原因は上記で触れた通り、教員と生徒双方にあります。
しかしながら、やはり、学級がうまくいくきっかけを作るのは
「教員側が学級づくりをどのようにするか」
が重要になります。
学級経営がうまい先生とうまくいかない先生の違いをまとめると結論としては以下になります
- 基本所作
- 話し方
- 会話
- 授業
- HR・行事運営の手際
- 生徒との連携
- 性格
学級経営がうまい先生とうまくいかない先生の違い
学級経営がうまい先生 | 学級経営がうまくいかない先生 | |
---|---|---|
基本所作 | ・基本的に直立不動 (余計な動きがない) ・視線が定まっている (視線が生徒一人一人に向く) ・姿勢が良い (背筋が伸びている) | ・余計な動きが多い (黒板の前をうろうろ動く、手がやたら動くなど) ・目線が泳ぐ (目線が上にいきがち) ・姿勢が悪い (背筋が曲がっている) |
話し方 | ・ゆっくり・はっきりしている ・口癖がない | ・早い・聞き取れない ・口癖がある |
会話 | ・話しかける基準が平等 ・話が簡潔(要点のみ話す) | ・ある特定の生徒にのみ話しかける ・話が長い(まとまっていない) |
授業 | ・授業の教え方がうまい | ・授業自体がうまくいっていない |
HR・行事運営の手際 | ・HR・行事運営を手際よく主導できる | ・HR・行事運営の手際が悪い |
生徒との連携 | ・生徒にある程度任せる | ・すべて担任主導でやろうとする |
性格 | ・ポジティブ思考 ・生徒を恐れない ・一般的な社会マナーがある | ・ネガティブ思考 ・生徒に萎縮する ・一般的な社会マナーがない |
上記の内容について詳しく解説していきます。
基本所作
まず、1つ目の違いは、「基本所作」になります。
例えば、目線や手や足などの動きなどには学級経営がうまい先生とうまくいかない先生には以下のような違いがあります。
基本所作の違い
うまい先生 | うまくいかない先生 |
---|---|
・視線が定まっている(視線が生徒一人一人に向く) ・姿勢が良い(背筋が伸びている) | ・基本的に直立不動(余計な動きがない)・余計な動きが多い (黒板の前をうろうろ動く、手がやたら動くなど) ・視線が泳ぐ(視線が上にいきがち) ・姿勢が悪い(背筋が曲がっている) |
意外かもしれませんが、そもそも生徒に関わる以前の立ち居振る舞いで既に違いが出ます。
基本は直立不動
学級経営がうまい先生の「基本所作」は「直立不動」になります。
「直立不動」とはあらゆる部分を「動かない」「動かさない」ことです。
例えば、「頭」「手」「足」「上半身全体」などが、話している(立っている)ときに以下のようになっていないでしょうか。
「頭がふらふら動く」
「手が前にいったり、後ろにいったり、腰に手を当てたり落ち着かない」
「片足に体重が乗って、まっすぐ立っていない」
「上半身全体が揺れている」
上記のように、無駄な動きがあればあるほど、人は落ち着きがない印象になります。
場合によっては、「ジェスチャー」を加える事で効果的な事例もあるかもしれませんが、特に、初期段階では原則、高度なことは必要ありません。
学級経営がうまくない先生は私の経験上では、「余計な動きが多い」という印象があります。
例えば、上記で示したような立っているときの「頭」「手」「足」「上半身全体」の使い方だけでなく、
「無駄に黒板の前をうろうろしている」
など全体的な動きなどもです。
もちろん、机間巡視自体は必要ですが、机間巡視をするのであれば、教室の隅々まで均等にいくようにし、意味もなく教室内を動くのは避けましょう。
姿勢と目線にも注意
「直立不動」の他にも基本所作で注意が必要なことは「視線」と「姿勢」になります。
視線
「視線」に関しては
学級経営がうまい先生 → 視線が定まっている
学級経営がうまくいかない先生 → 視線が泳いでいる
というパターンが多いです。
学級経営がうまい先生は先ほどの基本的には先ほどの「直立不動」と同様に無駄にキョロキョロ視線を動かすことはしません。
常に、教室の生徒を見ており、視線を動かす場合も教室の隅から隅へ、ゆっくりと全体にいきわたるように視線を移動させます。
上記のように教室の後方左隅から始めてZ字を描くように生徒をみていくのがコツです。
これに対して、学級経営がうまくいかない先生は生徒と目が合うのを恐れるためか、視線が泳ぎがちか、もしくは、教室の上の方をみる傾向があります。
注意しましょう。
姿勢
「姿勢」に関しては
学級経営がうまい先生 → 背筋が伸びている
学級経営がうまくいかない先生 → 背筋が曲がっている
という特徴があると私自身の経験では強く感じます。
男性にとっても猫背は、たくさんのデメリットがあります。
まず、常に下を向いている猫背は、自分に自信が無く暗い性格に見えます。
胸を張って前を向き、笑顔で話しているだけでなんとなく頼りになりそうな雰囲気を感じることができますよね。
女性から弱弱しい印象を持たれることも多く、初対面でのイメージも悪くなりがちです。
このように、自信がなさそうな男性は、プライベートでもビジネス面でも不利になります。
引用元:わかば接骨院
上記の通り、姿勢が悪い(猫背)の状態は自信がない印象を他人に与えてしまうと言われています。
自信がない先生は頼りない印象を生徒に与え、信頼を生徒の信頼を得ることができませんので、学級経営はうまくいきづらいといえるでしょう。
話し方
2つ目の違いは、「話し方」になります。
教員という特性上、話すことは多いですが、このときのスピードや癖などにも学級経営がうまい先生とうまくいかない先生では以下のような違いがあります。
話し方の違い
うまい先生 | うまくいかない先生 |
---|---|
・口癖がない | ・ゆっくり・はっきりしている・早い・聞き取れない ・口癖がある |
ゆっくり話す
学級経営がうまい先生は話すスピードが基本的にゆっくりであることが多いです。
「緊張するとどうしても早口になってしまう!」
という方はかなりいますが、「ちょっとゆっくり過ぎるかな??」くらいで話せるようになると丁度良いです。
頭ではわかっていてもどうしても早口になってしまうのですが…
実際に生徒を前にすると、「ゆっくり話しているつもりがやっぱり早口になってた!」という事はよくありますね。
そんなときは、次の「字数区切り法」を試してみるといいですよ。
「字数区切り法」とは、私自身が人前で話をしているときに実践しているテクニックの1つになります。以下のように、8~15文字程度(句読点が入る場所など)で1秒ほどの間隔を入れる方法です。
「本日は(1秒おく)私達のために(1秒おく)このような会を開いていただき(1秒おく)本当に(1秒おく)嬉しく思います。(1秒おく)……」
どうしても早口になってしまう方は、上記のようにある程度の字数で区切って1秒必ずおくことを意識すると断然に改善されますよ。
はっきり話す
ゆっくり話すのと同様に、はっきり話せるかどうかも、大切です。
はっきり話すためには、特に「声の大きさ」と「口の開け方」を意識しましょう。
「5メートルくらい先にいる人に向けて、なるべく口を動かして話す」
くらいの意識をもつと、普段ボソボソと話してしまうという方にはおすすめです。
口癖に注意
補足事項になりますが、冒頭に「え~」などの口癖がある場合は、注意しましょう。
人それぞれ、異なるかと思いますが、原則は上記の「字数区切り法(特に、句点の後1秒おく)」を意識するとかなり改善されるかと思います。
口癖があると非常に聞き取りづらくなり、酷い場合は生徒との信頼関係がうまくいかない場合もあります。
会話
3つ目の違いは、「会話」になります。
2つ目の違いである「話し方」とは別に生徒に話すタイミングや内容においても学級経営がうまい先生とうまくいかない先生では以下のような差があります。
会話の違い
うまい先生 | うまくいかない先生 |
---|---|
・話が簡潔(要点のみ話す) | ・話しかける基準が平等・ある特定の生徒にのみ話しかける ・話が長い(まとまっていない) |
生徒に話しかけるタイミングに注意
生徒に話しかけるタイミングには以下のような違いがあります。
これは経験上、多くの先生に当てはまりがちですので特に注意しましょう。
学級経営がうまい先生 → 話しかける基準が平等
学級経営がうまくいかない先生 → ある特定の生徒にのみ話しかける
生徒にはどんどん話しかけた方がいいのでは??
このように思った方も多いかもしれませんが、問題なのは、
「話しかける基準が平等かどうか」
という点が大きなポイントになります。
例えば、ある特定の生徒にだけ話しかけたり、仲良くなることがないように注意しましょう。
生徒は扱いが平等ではないと感じると
「この先生はあの子だけ贔屓している」
「自分には話してくれない」
「自分ばかり注意される」
といった不満を感じ、それが原因でクラス全体の不信感へと繋がります。
もちろん、クラス全員に全く同じ熱量で話しかけられるのならば良いですが、大抵は元気の良い子とだけ話す回数が多くなりがちになるなど、バランスが崩れがちになります。
特に新任の段階では無理やり最初から話しかけたりするよりも、
「困っている生徒がいたら、見逃さずに声をかける」
といった事を常に意識してみて下さい。
全員は無理でも、「困っている生徒」「辛そうにしている生徒」だけにピックアップすることが大切です。
イメージとしては、目指すべきクラスからの印象は
「クラス全員がちょっとだけ自分の事が好き」
という状態を目指しましょう。
ある特定の子だけ凄く好かれている状態は学級運営としては、危険ですので気を付けて下さい。
原則は面談等を通して生徒の話をじっくり聞き、普段は困っている子だけ見逃さないくらいのスタンスの方がうまくいきますよ。
もちろん、生徒から話しかけてきたときは話を聞いてあげて下さいね。
簡潔に話す
会話の内容としては、以下のような違いがあります。
学級経営がうまい先生 → 話が簡潔(要点のみ話す)
学級経営がうまくいかない先生 → 話が長い(まとまっていない)
特に、信頼関係が構築できていない初期の段階では、長く話すことはデメリットでしかありません。
それよりも、「簡潔で無難な内容」にした方が結果として好印象に繋がります。
長く話すのは、必ずしも悪いとはいえませんが、信頼関係がしっかりできた後、本当に重要な場面のみに絞ってすることで学級経営はうまくいきやすくなります。
授業
4つ目の違いは、「授業」になります。
授業の違い
うまい先生 | うまくいかない先生 |
---|---|
・授業自体がうまくいっていない |
いや、授業ではなくて学級経営で悩んでいるんですけど…
このように思われたかもしれませんが、学級経営をしている場合は、基本的には自分のクラスの授業も受け持つことが多いかと思います。
例えば、普段の生徒への接し方がうまくいかなかった場合でも、
「授業がとにかくわかりやすい!」
このような先生は、授業を通じて生徒の信頼を得ることができます。
生徒の信頼が得られれば、普段の学級経営にももちろん良い影響を与えるのでうまくいくようになりますよ。
どうすれば、授業がうまくなりますか?
このような疑問がある方はまずは以下のチェックポイントができているか確認しましょう。
計画性(進行・負荷・参加性)
☑教えるポイントを明確にする
→先に結論を示す、重要箇所をわかりやすくしておく
☑具体例をあげたり、先に手本をみせる
→1つの結論に対して最低1つ以上は具体例をあげるとわかりやすくなる
☑根拠を示す
→根拠を入れることで正しさを証明でき、説得力が増す
☑図や表などを用いる
→口頭だけでなく、視覚的な表現があるほどわかりやすくなる
☑教える量・内容・難易度を適切にする
→教える相手(理解度)によって量や内容、難易度(専門用語など)を予め調整する
☑相手への発問を入れる
☑相手に教えた内容をその場で実践してもらう
→アウトプットを重視する
☑一度教えた内容でも、反復で何度かやってもらう
→「できた」実感を何度も与える
☑考える時間をとる
☑あえてすべてを教えない(ヒントを与え続ける)
関係性(主導権・制御・ラポール)
☑教える相手とは、主導権をとれる間柄である
→教員と生徒、先輩と後輩、親と子など最低でも対等以上の関係
☑教える相手が、理由もなく自分に反発することはない
→教えている時間だけでも、自分の指示に従ってもらう必要がある
☑教える相手との信頼関係(ラポール)がある
→間違えていなければ内容を受け入れてくれるだけの信頼が必要
表現性(発声・表情・態度)
☑声が大きさ・速さが適切である
☑丁寧な話口調と言葉遣いをしている
☑表情が柔らかく、威圧的でない
☑教える側に癖がない(手や口癖など)
☑教える側に余裕がある(視野が広いなど)
また、授業準備に関しては間に合わないときなどの緊急時に以下のような対応をする方が稀にいますが、教員としては絶対にNGです。
- 1コマ分ずっと自習をさせる
- ひたすら雑談する
- DVD等を鑑賞させる
- 授業に関係のないゲームをする
- 目的のない自主活動をさせる
同じ原理で、部活動で関わる生徒がクラスにいる場合は、部活動での信頼関係も大切になります。
ただし、授業に比べればクラス内で関わる生徒は少ないので、まずはうまくいかせることが重要です。
HR・行事運営の手際
5つ目の違いは、「HR・行事の手際」になります。
HR・行事運営の手際
うまい先生 | うまくいかない先生 |
---|---|
・HR・行事運営の手際が悪い |
授業ではなく、担任として、生徒に関わる機会で最も多いのは「HR」と「各行事」になります。
学級経営がうまい先生は、HRでの伝達が簡潔であったり、各行事に関する運用の手際がとてもスリムであるという特徴があります。
これが上手くいくかどうかは「経験」によるものが大きいですが、少なくともHRに関しては上記でも紹介した
「話を簡潔にする」
ということをしっかり行うことで解決することが多いです。
生徒との連携
6つ目の違いは、「生徒との連携」になります。
生徒との連携違い
うまい先生 | うまくいかない先生 |
---|---|
・すべて担任主導でやろうとする |
学級経営がうまい先生は生徒への任せ方がうまい傾向にあります。
いやいや、教員はともかく生徒には任せられないよ。
このように思う方もいるかもしれませんが、実際、生徒に運用を任せることは自主性を育てるためにも重要なことになります。
例えば、クラス業務に関しては
「掲示物に関しては掲示係を作って担当生徒に任せる」
「学級委員などの代表生徒に任せる」
このように、担任だけで行わず、生徒と連携して一緒にクラス運営をしていくことで、自身の業務を削減できるだけでなく、連帯感を上げることができます。
もちろん、すべてのクラス業務に関して本当に何もしないのは問題ですが、
大まかなことは生徒にもしっかり任せていき、何か困ったことがあったら見逃さず助ける
これが生徒を育てるという意味ではとても大切なのです。
特に、新人教員の場合は、このような観点が抜けがちですので注意が必要です。
そして、生徒にうまく任せることができるようになると途端に自身の時間にも余裕ができますので、まさに一石二鳥といえるでしょう。
性格
7つ目の違いは、「性格」になります。
性格の違い
うまい先生 | うまくいかない先生 |
---|---|
・生徒を恐れない ・一般的な社会マナーがある | ・ポジティブ思考・ネガティブ思考 ・生徒に萎縮する ・一般的な社会マナーがない |
性格に関してはどうしようもない部分もあるかもしれませんが、実際、学級運営がうまい先生とうまくいかない先生の考え方やタイプには違いがあります。
ネガティブ思考はNG
基本的にはネガティブ思考の先生の場合、学級経営がうまくいきづらいという傾向があります。
生徒は未成年ですので、時には酷い暴言を吐かれることもありますが、その度に
「自分なんか駄目なんだ」
と落ち込むタイプの性格の場合はそもそも教員として続けていくのは難しいといえます。
実際、私も叱ったときなどに生徒から酷い暴言を吐かれた事もあります。
しかしながら、このように暴言を言われても
「嫌われてもいいから注意しなければならないときはしっかりしよう」
「最終的に生徒が成長してくれればそれでいいや」
といったポジティブなマインドでいることがとても大切です。
このようなマインドは生徒にも必ず伝わりますので学級経営にももちろん影響します。
また、これと同様に、生徒に嫌われないようとするあまり萎縮してしまう先生も、学級経営がうまくいきづらいといえるでしょう。
一般的な社会マナーがない
また、学級経営がうまくいかない先生は「一般的な社会マナーがない」場合も多々あります。
たとえば、以下のような事があげられます。
- 教員自身が奇抜な見た目(服装・化粧・髪型など)をしている
- 挨拶ができない
- 無断で遅刻や欠勤をする
- 約束を破る
- 敬語を使えない
どれも当り前の事ですが、守れていない教員は実際いますね…
上記のような生徒ですら守っている事柄を、指導する立場の教員が守れない場合は信頼関係もなくなり、学級運営はうまくいきません。
例えば、教員自身が奇抜な服装や化粧・髪型をしているのに、生徒にこのような生活指導上の問題を注意することはできないですよね。
特に「無断欠勤や無断遅刻」などは懲戒にも値する行為です。
このような社会的なマナーは教員に限ったことではないですが、最低限のルールを守れない性格の場合は学級経営以前に教員には向いていないといえます。
学級経営がうまい先生になるために大切なこと
学級経営がうまい先生とうまくいかない先生の違いをまとめると以下のようになります。
学級経営がうまい先生とうまくいかない先生の違い
学級経営がうまい先生 | 学級経営がうまくいかない先生 | |
---|---|---|
基本所作 | ・基本的に直立不動 (余計な動きがない) ・視線が定まっている (視線が生徒一人一人に向く) ・姿勢が良い (背筋が伸びている) | ・余計な動きが多い (黒板の前をうろうろ動く、手がやたら動くなど) ・視線が泳ぐ (視線が上にいきがち) ・姿勢が悪い (背筋が曲がっている) |
話し方 | ・ゆっくり・はっきりしている ・口癖がない | ・早い・聞き取れない ・口癖がある |
会話 | ・話しかける基準が平等 ・話が簡潔(要点のみ話す) | ・ある特定の生徒にのみ話しかける ・話が長い(まとまっていない) |
授業 | ・授業の教え方がうまい | ・授業自体がうまくいっていない |
HR・行事運営の手際 | ・HR・行事運営を手際よく主導できる | ・HR・行事運営の手際が悪い |
生徒との連携 | ・生徒にある程度任せる | ・すべて担任主導でやろうとする |
性格 | ・ポジティブ思考 ・生徒を恐れない ・一般的な社会マナーがある | ・ネガティブ思考 ・生徒に萎縮する ・一般的な社会マナーがない |
これを基にすると学級経営がうまい先生になるために大切なことは以下のようなチェックリストの内容になります。
うまくいかないときは、これを見直していくとかなり改善されますよ。
学級経営がうまい先生になるために大切なこと(チェックリスト)
学級経営がうまい先生になるために大切なこと | |
---|---|
基本所作 | ☑ 基本的には直立不動を意識する (手や足、頭など余計な部分な動きをしない) ☑ 視線は教室の生徒ひとりひとりをゆっくりみる (教室の左後ろ隅からZ字を描くのがコツ) ☑ 姿勢を常に良くする |
話し方 | ☑ ゆっくり・はっきり話す (早口はNG。口をしっかり開ける) ☑ 口癖を治す |
会話 | ☑ 生徒に話しかける基準を平等にする (例:困っている生徒に話しかけるなど。特定の生徒のみに偏らないよう注意) ☑ 話は簡潔に、要点のみにする |
授業 | ☑ 授業準備をしっかりして、良い授業をする |
HR・行事運営 | ☑ 事前準備をしっかりして、手際良く進める |
生徒との連携 | ☑ クラス業務をある程度生徒にも任せる (教員のみがすべてを負担しないことが大切) |
性格 | ☑ 常にポジティブ思考でいる (多少の生徒からの悪口や陰口は気にしない) ☑ 生徒を恐れない (注意するべきところは注意し、堂々とすることが大切) ☑ 一般的な社会マナーを身に付ける |
上記のチェックリストの13項目で自身ができていない部分を直していくとよいでしょう。
ただし、学級経営は教員が改善のきっかけを作ることも大切ですが、どんなに熟練になっても生徒の性質によってはうまくいかないことも多々あります。
上記を気を付けつつもある程度は、
「生徒との相性もあるからうまくいかない場合があっても仕方ないかな」
と思いつめすぎないことが大切です。
また、学級経営は生徒との関わりをどうするかになりますので、コミュニケーション力が重要です。
コミュニケーションを強化するには以下のようなコミュニケーション検定もあります。
履歴書にも書くことができ、人間関係が良好になる力もつく(=自信になる)ので、大変おすすめですよ。
こんな方におすすめ | ・自己肯定感を上げたい方 ・就職・転職をお考えの方 ・HSP,繊細な心をお持ちの方 ・職場の関係にお悩みの方 ・コミュニケーション力をつけたい方 |
メリット | ・自分のことがわかる ・テレワークや非対面営業などオンライン ・コミュニケーションに役立つ ・部下、子ども、スポーツ選手などのモチベーション向上に役立つ ・広告キャッチコピーの反応率アップ、営業・接客力アップ、売上アップに、知ったその日から使える |
・自宅に居ながらスマホの動画視聴で、履歴書に書けるコミュニケーションの資格がとれる。
・学んだその日から使って役立つ実践的なメソッド。 中級は6か月何度でも繰り返し視聴できます。
・さらに120分参加型セミナー2回つき(ZOOMを使ったオンラインフォロー研修)
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