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もうすぐ、教師になるのですが、着任するときに挨拶があるので失敗しないか心配です。
好印象になるために、何かポイントや具体的な挨拶例としておすすめはありますか??
このような悩みに答えます。
- 挨拶が不安なので何を気を付けるべきか知りたい
- 具体的な挨拶の例文や状況合わせたポイントを知りたい
- 新任教師の挨拶のポイントとして何を気を付ければよいかの基礎がわかる
- 具体的な状況(対職員、生徒、保護者)ごとの挨拶の例文や注意点がわかる
初めての挨拶は不安で緊張しますよね。
「第一印象が大事!」という言葉もあるように、最初が肝心だと思えば思うほど逆に心配になる気持ちわかります。
これまで、20年近く教員を続けた経験から、好印象を与えるポイント5つと具体的な状況(対職員、生徒、保護者)ごとの例文や注意点を紹介します。
これだけでもおさえれば、安心ですので是非参考にして下さいね。
【新任教師】挨拶のポイント5選
挨拶のポイントは次の5つになります。
- 「ゆっくり」「はっきり」話す
- 背筋を伸ばす
- 直立不動
- 簡潔に話す
- 目立とうとしない
「ゆっくり」「はっきり」話す
まず、1つ目は「ゆっくり、はっきり話す」ことを心がけましょう。
ゆっくり
「緊張するとどうしても早口になってしまう!」
という方はかなりいますので、「ちょっとゆっくり過ぎるかな??」くらいで丁度良いです。
頭ではわかっていてもどうしても早口になってしまうのですが…
実際に本番になると、「ゆっくり話しているつもりがやっぱり早口になってた!」という事はよくありますね。
そんなときは、次の「字数区切り法」を試してみるといいですよ。
「字数区切り法」とは、私自身が人前で話をしているときに実践しているテクニックの1つになります。以下のように、8~15文字程度(句読点が入る場所など)で1秒ほどの間隔を入れる方法です。
「本日は(1秒おく)私達のために(1秒おく)このような会を開いていただき(1秒おく)本当に(1秒おく)嬉しく思います。(1秒おく)……」
どうしても早口になってしまう方は、上記のようにある程度の字数で区切って1秒必ずおくことを意識すると断然に改善されますよ。
はっきり
はっきり話すためには、特に「声の大きさ」と「口の開け方」を意識しましょう。
実際に教師になった場合もこの2つはとても重要ですが、
「5メートルくらい先にいる人に向けて、なるべく口を動かして話す」
くらいの意識をもつと、普段ボソボソと話してしまうという方にはおすすめです。
口癖に注意
補足事項になりますが、冒頭に「え~」などの口癖がある場合は、注意しましょう。
人それぞれ、異なるかと思いますが、原則は上記の「字数区切り法(特に、句点の後1秒おく)」を意識するとかなり改善されるかと思います。
背筋を伸ばす
2つ目は「背筋を伸ばす」になります。
これは、挨拶のときだけでなく、普段から是非意識して欲しいポイントですが、背筋が曲がっている「猫背」の状態は印象が悪くなることが心理学的にも明らかになっています。
「背筋を伸ばし、姿勢を良くする」ことで、自信のある、堂々とした雰囲気を出すことができますので、普段「猫背」である人は普段から改善しておくことをおすすめします。
直立不動
3つ目は「直立不動」になります。
2つ目の「背筋を伸ばす」に加えて、あらゆる部分を「動かない」「動かさない」ことを意識してみて下さい。
例えば、「頭」「手」「足」「上半身全体」などが、話している(立っている)ときに以下のようになっていないでしょうか。
「頭がふらふら動く」
「手が前にいったり、後ろにいったり、腰に手を当てたり落ち着かない」
「片足に体重が乗って、まっすぐ立っていない」
「上半身全体が揺れている」
上記のように、無駄な動きがあればあるほど、人は落ち着きがない印象になります。
場合によっては、「ジェスチャー」を加える事で効果的な事例もあるかもしれませんが、新任教師の挨拶という初期段階では原則、高度なことは必要ありません。
「立っているときは、直立不動」が原則になることを覚えておきましょう。
簡潔に話す
4つ目は「簡潔に話す」になります。
あまり短いと自分の事を知ってもらえないんじゃないですかね??
そもそも、最初の挨拶で自分の事をわかってもらうのは、どんなに話がうまい人でも不可能です。自分が積み重ねた経験や年月はそんなに薄っぺらいものではないはずですよ。自分の事を知ってもらうのは、実際に働いて時間をかけて徐々に表現していきましょう。
まだ、信頼関係の構築ができていない最初の挨拶において、長く話すことはデメリットでしかありません。それよりも、「簡潔で無難な内容」にした方が結果として好印象になります。
長く話すのは、信頼関係がしっかりできた後、本当に重要な場面のみに絞ってすることをおすすめします。
目立とうとしない
最後の5つ目は「目立とうとしない」になります。
他の人と違う事を言った方が印象に残ると思うのですが…
何かのオーディションとかならそれが有効かもしれないですね。
ただ、着任挨拶として求められるのは個性ではなく、協調性なんですよ。
気合いの入っている人や印象を持たせようとする人によくありがちですが「他の人と違う事をあえてする」ような事は絶対やめましょう。(※飲み会での挨拶などもう少し砕けた場所にして下さいね)
特に、教師という仕事に限定するならば、重要なのは「個性」よりも「協調性」が最初は肝心です。
「4.簡潔に話す」でも触れたように、「個性」をみせることは実際に働いて、時間をかけて表現しましょう。
挨拶シーンごとの例文
ここからは、実際の挨拶シーンごとの例文を紹介します。
上記でも触れたように原則は「簡潔に」「無難に」です。
対職員に向けた挨拶
「対職員に向けた挨拶」は職員室などで、一番最初に行う挨拶です。
これは、上記でも触れた通り、最も「簡潔」「無難」でかまいません。
おはようございます。
今年度から、○○科で一緒に働かせていただく○○(氏名)と申します。わからない事も多いですが、一生懸命頑張りますのでこれからどうぞ宜しくお願い致します。
正直、これで大丈夫ですよ。少しくらいエッセンスを入れてもいいですが、難しい事は考えず、最低限の事だけ言いましょう。
対生徒に向けた挨拶
「対生徒に向けた挨拶」は「始業式などの全校生徒に向けた挨拶」「クラスでの挨拶」の2回ある場合がほとんどです。
始業式などの全校生徒に向けた挨拶
おはようございます。
今年度から、この学校でお世話になります○○(氏名)です。教科は○○を担当します。
この学校は、数日前から何度か来ていますが、生徒の皆さんがしっかり挨拶をしてくれるとても気持ちの良い学校ですね。このような環境で一緒に勉強できることをとても嬉しく思っています。
これから、どうぞよろしくお願いします。
ポイントは、学校全体のポジティブな印象を入れている点です。
「職員紹介での挨拶でも触れた内容」のみだと、生徒達には少しそっけなく感じてしまいますので少しだけエッセンスを入れましょう。
学校全体の話は、生徒ひとりひとりにも無関係ではないのでおすすめです。
クラスでの挨拶
クラスでの挨拶も原則は「簡潔」「無難」が原則ですが、いくつかポイントがあります。
①おはようございます。このクラスの担任の○○です。一年間よろしくお願い致します。
②少しだけ自己紹介をすると、私自身は以前は○○という学校にいて、○○年生のクラス担任をしていました。部活動はその頃から○○部の顧問をしていて、この学校でも○○部を受け持ちます。
教科はこのクラスの○○の授業を担当します。授業の事はそのときに、注意事項など話しますね。
③「ちなみに、このクラスに○○部の人はいますか??」
⇒ 「では、部活でも会いますね。そのときは、よろしくお願いします」
④始業式でも話をしましたが、この学校の皆さんは挨拶をしっかりしてくれるのでとても気持ちが良い学校だなと思っています。挨拶をすることは、大切な事ですのでお互いこれからも気を付けていきましょうね。また、不安な事や困っている事があったら、いつでも言って下さい。
それでは、連絡事項になります……(その後、通常HR)
①冒頭の挨拶
簡単な挨拶をしましょう。この部分は、その他の挨拶と変わりません。
②簡単な自己紹介
次に、クラスでの挨拶に関しては、簡単な自己紹介をしておく事をおすすめします。
理由としては、あまりにもこちらの情報がなさすぎると「この先生で大丈夫かな」と生徒が不安になるからです。
内容としては、前任校の担任経験など指導歴がある場合はそれを簡潔に話しましょう。
もし、まったくない場合は、塾などの教育関係の経験や大学での専門分野の話、部活動に関係するならスポーツ経験などもおすすめです。
ここでは、自分を知ってもらうというよりも、これまでの経験をある程度話しておくことで、生徒を安心させるために話をするイメージです。
③生徒に少し話を振る
次に、ちょっとした内容でかまいませんので、少し生徒に話を振れると尚良いですね。
自分だけ話をしてしまうとどうしても一方通行になりがちです。
上記の例であげた部活動の話など脱線しない範囲で話を振ってあげると良いでしょう。
ただし、これに関しては絶対にしなければならないということはありません。規律を守らせる事の方が大切ですので、生徒の雰囲気によってはカットして下さい。
規律に関しては、新任教師は失敗しやすいので以下の記事も参考に十分注意して下さい。
④注意事項など
最後に、これだけは守ってもらいたいというものがあれば、1~2個話をしてもよいかと思います。
ただし、この段階では信頼関係の構築ができていない段階なので、上記の例のような
「お互い挨拶を心がけましょう」
「心配な事があったら言って下さいね」
といった「お互い」気を付けるという低姿勢な物言いや「心配な事があったら言って下さい」という生徒を思いやる言葉がおすすめです。
あまりに、厳しい事を言いすぎないようにだけ気を付けて下さい。
対保護者に向けた挨拶
最後に、保護者会などの対保護者に向けた挨拶になります。
学年主任などは入学式などでも挨拶がありますが、担任としては最初の第1回保護者会が最初の挨拶となることが多いですね。
保護者会の挨拶は上記でも紹介した「生徒に向けたクラスでの挨拶」と同様に、自身の紹介もある程度は入れましょう。ただし、「保護者への挨拶」は「生徒に向けたクラスでの挨拶」よりもある程度詳しく話しておくことをおすすめします。
理屈としては、生徒と違い、保護者は「保護者会」「三者面談」など特定の回数しか接する機会がないからです。知ってもらう機会が少ない場合は、情報をある程度入れておかないと、保護者の心配を招くこともありますので気を付けて下さい。
保護者の方には、「簡潔」「無難」よりも長く話した方が良いということですか??
いえ、原則はやはり「簡潔」「無難」を鉄則として、保護者の話を聞く事を大切にした方がいいと思います。上記の自己紹介に関しては、クラス懇談会資料を活用しましょう。
原則、保護者会では「クラス懇談会資料」を担任になれば作成します。
保護者会での保護者への挨拶はこの「クラス懇談会資料」の中に、担任紹介欄を作って、
「これまでの経歴」「クラスに対する思いや目標」
など、話したい内容を事前に記載しておきましょう。
当日は、簡単な冒頭の挨拶と、資料内から自分について知っておいて欲しい内容を抜粋して挨拶すればOKです。
このように、予め資料内に情報を記載しておいて、その中から要点を話していけば挨拶が長くなることもないですし、自分の情報も伝えることができます。
当日は、資料を一緒に見ながら話してもOKですので安心して挨拶に臨めますよ。
なるほど!これは凄いですね!
既に記載してあるなら、安心して挨拶ができそうです。自分の事も伝えられそうですね。
具体的な内容は、上記でも触れた「クラスへの挨拶内容」に加えて、「経歴」や「クラス目標」などを話すとよいと思います。また、新任であればどちらかというと「一生懸命頑張りますので、保護者の皆様のご協力をよろしくお願いします」という低姿勢な内容を話していくと好印象に繋がりますよ。
まとめ
新任教師の挨拶のポイント5選と具体的な挨拶内容を紹介しました。
- 「ゆっくり」「はっきり」話す
- 背筋を伸ばす
- 直立不動
- 簡潔に話す
- 目立とうとしない
挨拶内容に関しては「簡潔」という事を心がけて下さい。最初の挨拶で自分をよく見せようとするよりも、あくまで「無難」にし、生徒へはこの後の行動で良好な関係を築いていきましょう。
また、これから教師になる方におすすめの記事も発信していますので下記の記事も是非参考にして下さいね。
採用試験合格後から始業式までの全体の流れ(まとめ記事)
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