新任教師で不安な方必見!赴任当初にやるべきポイント7選

ラッシーくん

来月から新任教師として働くことになったのですが、まず何をやるべきかわからなくて不安を感じています。赴任当初にやるべきことは何ですか??

このような疑問に答えます。

本記事の内容
  • 不安になるのは新しい職場について「わからない」「失敗を恐れている」ことが原因
  • 4月に好スタートを切るための7つのポイントを知っておくことで不安を解消しよう
シンスケ

こんにちは!シンスケです!
大学院理学研究科を卒業後、中学高校の教員として15年以上学校教育に携わっている経験を活かし、様々な教育関連の情報を発信しています。「ICT教育」「探究・アクティブラーニング」「カリキュラムマネジメント」に関しての導入や、学力向上対策の提案、学校運営に関するアドバイザーもしております。学校に関しては、異なる中学や高校で4校赴任した経験があります。

教師として無事採用が内定したものの、「新任教師はどのようなことをするべきなのだろう」「自分は教師としてやっていけるのだろうか、失敗しないかな」と何もわからなくて不安になりますよね。

私自身は担任を6年以上経験し、今でこそ教務部長も経験しておりますが、新任当初は不安で一杯だったのを覚えています。このような経験から、赴任当初の仕事内容と好スタートを切るポイントをまとめましたので是非参考にして下さいね。

目次

不安になる理由はなぜ??

悩む男性教師

そもそも不安になる一番の原因は新しい環境(職場)や仕事内容について「わからない」ことが多くあるからです。

不透明なことがあると過度に失敗を恐れるあまり、自信がなくなりますよね。また、人間関係に関しても一新されますので円滑にできるか不安に思っている方も多いでしょう。

教師の仕事内容や失敗事例は以下でも紹介していますので、一度確認しておくことをおすすめします。

仕事内容に関しては、特に校務分掌についてしっかり理解をしておくと全体的な学校の仕組みが理解できるようになりますよ。

4月に好スタートを切る7つのポイント

男性教師と女性教師

高校教師として4月に好スタートを切るためには以下の7つを心掛けるとよいでしょう。
ポイントを事前に理解しておくと、不安も解消されますよ。

赴任後に好スタートを切るための7つのポイント
  1. 挨拶を成功させよう
  2. 服務規程をよく確認しよう
  3. わからない事は先輩の教職員に質問しよう
  4. 教職員・生徒の顔と名前を覚えよう
  5. 誰に対しても笑顔で接しよう
  6. 最初の授業準備を念入りにやろう
  7. 他の人と一緒に抱える仕事を最優先でやろう

挨拶を成功させよう

まず、一番最初にやる仕事は挨拶になります。挨拶でその後の印象が決まってしまうこともあるので、事前に考えておくとよいでしょう。

挨拶は大別すると「教職員への挨拶」「生徒への挨拶」「保護者への挨拶」の3種類がありますが、以下の5つを注意するとよいでしょう。

新任教師挨拶の5つのポイント
  1. 「ゆっくり」「はっきり」話す
  2. 背筋を伸ばす
  3. 直立不動
  4. 簡潔に話す
  5. 目立とうとしない
シンスケ

特に、簡潔に話すことを意識すると好印象になりますよ。

まずは挨拶を成功させよう!最初の印象はとても大切です。

服務規程をよく確認しよう

服務規程に関しては、必ずよく確認しましょう。挨拶が終わると新任研修になりますが、内容としては大抵は「教務」「生徒指導」「進路指導」などの学校の服務規程となります。

特に「教務」つまり授業に関する規定と「生徒指導」に関する規定は、よく資料を読み何度も確認しておきましょう。

「出欠席のカウントの仕方」「ICT機器はどのように使っているか」といった授業に関する規定や「生徒の服装はどこから注意するのか」といった生徒指導の規定をしっかりと覚えなければ間違った対応や指導をしてしまう要因となります。

たとえ新任であっても、生徒にとっては一人の先生であることには変わりません。対応を間違えてしまうとその後の関係が悪化してしまいますので、ここでしっかりと服務規程を理解しておきましょう。

新任研修の服務規程に関しては何度も確認しておきましょう!その学校のルールをまずは理解することが大切です!

わからない事は先輩の教職員に質問しよう

3つ目はわからないことは必ず先輩に確認しましょう。
新人教師の中には

「誰かに聞くと迷惑じゃないだろうか」

と思い込む傾向がありますが、これは間違いです。
新しい職場であれば尚更、誰でも最初はわからない事があって当たり前ですので、上記の服務規程などわからない事は必ず確認して下さい。

むしろ、わからないまま新学期に入り、間違えた指導をする方が周囲に迷惑がかかります。
もちろん、仕事に慣れてきたらある程度自身で判断する力も必要ですが、新任のうちは逆にわからない事はしっかりと質問できる方が、

「この新任の先生はしっかり質問できる方なんだな」
「やる気があって助かるな」

と好評価になります。

わからない事は必ず質問しよう!聞くことは恥ではありません!

教職員・生徒の顔と名前を覚えよう

4つ目のポイントは「教職員・生徒の顔と名前を覚える」ということになります。

特に、教職員の顔と名前は早めに覚えておいた方が断然働きやすくなります。

例えば、「質問をしっかりする」という事も「○○先生、伺ってもよいでしょうか」としっかり名前を呼んだ方が相手にとって確実に好印象になります。

また、新学期が始まると「○○先生いらっしゃいますか」と職員室に生徒が訪ねてきたり、「○○先生宛に内線なのですがいらっしゃいますか」と事務所から電話があったりすることも多くありますが、このような場合も教職員の名前と顔をしっかり覚えていないと対応できないですよね。

同様に受け持つ生徒に関しても早めに顔と名前を覚えた方が、友好関係を早く築くことができます。

不安に感じる原因には、人間関係の円滑さを心配している方も多くいるかと思いますので、まずはこちらが顔と名前を覚えることで良好な関係を築くことができますよ。

教職員・生徒の顔と名前を早くに覚えましょう!自分からも相手からも話しやすくなり、人間関係が円滑になります。

誰に対しても笑顔で接しよう

5つ目のポイントとしては誰に対しても笑顔で接しましょう

人間関係で不安を感じている人は多くいるかと思いますが、「名前や顔を覚える」と同様に「笑顔」で接することは円滑な関係を築くことに寄与します。

笑顔を見せることは「敵意がない」ことへの表れといわれていますので、最初の印象をよくするにはとても効果的です。

私自身も、実際に様々な質問を受ける立場になりましたが、「○○先生、ここがわからないのですが今お時間大丈夫ですか??」と笑顔で接してくれるとやはり嬉しくなった経験が多くあります。

また、教職員と同様に生徒に関しても笑顔で接すると良好な関係を築けますのでおすすめです。

誰に対しても笑顔で接しましょう!笑顔は必ずあなたの人間関係を良好にします!

最初の授業準備を念入りにやろう

6つ目のポイントは最初の授業準備を念入りにやりましょう。

新任教師の仕事は「クラス運営」や「校務分掌」など様々な職務がありますが、圧倒的に「授業」や「授業準備」の時間により多くの時間を費やすことになります。

極端な話、クラス運営が少し上手くいっていない場合でも、授業内容がとても良い先生であればやはり生徒や他の教職員から信頼され評価が高くなります。

それくらい、教師にとって授業はとても大切なのです。特に、初回の授業はあなたの印象が決まってしまうといっても過言ではありませんので念入りに準備することで「この先生は教え方は上手い」というイメージを最初につけておきましょう。

逆に言うと、新学期が始まってから、最初の授業までの内容が成功すれば、スタートダッシュは順調です。その頃には、今あなたが抱えている不安はかなり解消できているはずですよ。

もしあなたが

「授業準備が終わらない!!」
「授業準備ってどのくらいやるべき??」
「授業準備はもっと効率的にやる方法はない??」

このような悩みを抱えている場合は、「授業準備の量を決める目安」「授業準備の時間を確保する方法」「授業準備を効率的に行う方法」などは以下を参照して下さい。

授業準備の時間を確保する方法3選

  1. 他の教員と連携する
  2. 生徒に任せる
  3. ToDoリストを作る

授業準備を効率よく行う方法3選

  1. 教授用指導書を利用する
  2. プリント作成用ソフトを利用する
  3. 教科内で資料(データ)を共有し、ストックしていく

最初の授業が肝心!念入りに準備することで、順調なスタートダッシュができます!

他の人と一緒に抱える仕事を最優先でやろう

最後に、「周囲よりも一歩先の評価がされたい」場合は、「他の人と一緒に抱える仕事を最優先でやる」ということを心掛けてみて下さい。

例えば、上記で挙げた「クラス運営」「授業準備」に関しては自分ひとりでもできる仕事ですね。
最初のうちは、このような仕事に注視することは悪くないと思います。

しかしながら、「学校」という組織も他の職種と同じように、教職員同士の支えで成り立っている組織ですので、他の教職員と連携して取り組む業務が数多くあります。

その主な例としては「校務分掌」の仕事があります。

「校務分掌」には「教務」「生徒指導」「進路指導」など様々なものがありますが、例えば、「教務」で扱う「定期試験の時間割作成業務」などは、自分だけではなく、他の職員にも影響することです。

時間割作成業務が早く完成すれば他の教職員は早めに準備できますので、あなたの仕事が学校全体に寄与することに繋がります。このような組織全体の動きを重んじる働き方ができる教師は他の職員からも当然評価が高くなるでしょう。

仕事には優先順位をつけ、誰かと一緒に抱える仕事や学校全体に影響する仕事を先に、自身だけでできる仕事を後にすることで職場の人間関係や評価など様々な事が良好になります。最初の仕事に慣れてきたら是非心掛けてみて下さいね。

誰かと一緒に抱える仕事を最優先でやるようにしよう!校務分掌など学校全体で取り組んでいる仕事をしっかりとやることでより良い人間関係や評価を築くことができます。

まとめ

黒板と黒板消し
シンスケ

今回は「新任教師として働くことになったが不安」という方に向けて、なぜ不安に思うのかと、4月に好スタートを切るポイントを紹介しました。

不安になる一番の原因は新しい職場や仕事内容、人間関係について「わからない」ことが多くあるからです。不透明なことがあると過度に失敗を恐れるあまり、自信がなくなりますので、しっかりと理解しておきましょう。

また、4月に好スタートを切るためのポイントとしては次の7つを意識しましょう。

赴任後に好スタートを切るための7つのポイント
  1. 挨拶を成功させよう
  2. 服務規程をよく確認しよう
  3. わからない事は先輩の教職員に質問しよう
  4. 教職員・生徒の顔と名前を覚えよう
  5. 誰に対しても笑顔で接しよう
  6. 最初の授業準備を念入りにやろう
  7. 他の人と一緒に抱える仕事を最優先でやろう

新任教師として働くことに不安はたくさんあるかもしれませんが、教師の仕事は魅力がたくさんある仕事です。大変なこともありますが、やりがいもありますので安心して下さいね。

シンスケ

以上、参考になれば嬉しいです。その他、教師・新任教師の方に向けにおすすめの書籍・記事は以下になります。

高校教師の仕事・働き方に関するおすすめ書籍

新任教師の赴任時までの準備ややるべきこと(まとめ記事)

新学習指導要領の全体像(まとめ記事)

高校教師になるための全体像(まとめ記事)

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