「1, 2, 3, 4 の数字を並べてできる4桁の整数を、小さい順に並べたとき、2341は何番目になる?」
高校数学Aの「場合の数」で順列をマスターした後に登場するのが、この「辞書式順列(じしょしきじゅんれつ)」と「数字を使った整数の個数・何番目か求める問題」です。
「辞書式に順番に書き出すと途中で数が合わなくなる…」「何通りあるかは分かるけど、〇番目の数をピンポイントで当てるのが苦手…」と、テストで手が止まってしまう高校生も少なくありません。
しかし、実は「辞書式順列」にも「整数の個数」にも、絶対に数え間違えないための“鉄則のステップ(ルール)”が存在します!
- 辞書式順列の仕組み: アルファベットや数字の辞書式並べ方のルールと、数え上げのコツ
- 整数の個数の求め方: 異なる数字から何桁の整数を作るか、ゼロ(0)が含まれるときの注意点
- 「〇番目は何か」「何番目の数か」の解き方: ブロックごとに分けて数える王道のテクニック
- テスト頻出の定番パターン: 順序を外さず確実に正解するためのステップ
この記事を読めば、辞書式順列や整数の個数に関する問題がパズルのようにスッキリ解けるようになります。それでは、さっそく数え上げの世界を攻略していきましょう!
1. 辞書式順列(じしょしきじゅんれつ)とは?基本のルール
高校数学Aの「場合の数」で登場する「辞書式順列(じしょしきじゅんれつ)」とは、文字や数字を「辞書(国語辞典や英和辞典)に載っている単語と同じルール」で順番に並べたもののことです。
「なんとなく書き出していくと、途中で数え漏れや重複がおきてしまう…」というミスを防ぐためにも、まずはその基本ルールを視覚的に押さえましょう。
「辞書」の仕組みと同じ!小さい順に並べるルール
英和辞典を開くとき、最初は 「A」から始まり、「Apple」「Arrow」「Banana」… のように、左の文字から順にアルファベット順(辞書の若い順)で並んでいますよね。
数学の辞書式順列もこれとまったく同じで、「一番左の位(位が上の場所)から順番に、小さい数字(または若い文字)を固定して、残りを小さい順にすべて埋めていく」という鉄則があります。
1 2 3
1 3 2
2 1 3
2 3 1
3 1 2
3 2 1
→ 百の位を「1」に固定して全パターンを出し尽くし、次に「2」に固定…というように階段を登るように数える!
具体例でマスター!辞書式に数え上げる手順
1, 2, 3, 4 の4個の数字をすべて使ってできる4桁の整数を、小さい順に並べるとき、24番目の数は何か。
- 千の位が「1」で始まる場合: 残りの3桁(2, 3, 4)の並び方は \(3! = 6\) 通り。(例:1234,1243,1324,1342,1423,1432)
- 千の位が「2」で始まる場合: 残りの3桁(1, 3, 4)の並び方は \(3! = 6\) 通り(累計12番目まで)。
- 千の位が「3」で始まる場合: 残りの3桁の並び方は \(3! = 6\) 通り(累計18番目まで)。
- 千の位が「4」で始まる場合: 残りの3桁の並び方は \(3! = 6\) 通り(累計24番目まで)。
このように、「一番上の位を固定して、残りの階乗(!)で何通りあるかをブロックごとに計算する」のが辞書式順列を爆速で解くコツです!
2. 【基本】数字を使った「整数の個数」の求め方
辞書式順列と並んでテストに出やすいのが、与えられた数字カードを使って「何個の整数が作れるか」を数える問題です。
「えっ、これも単なる順列(P)と同じじゃないの?」と思いがちですが、実は整数を作る問題では「0(ゼロ)が含まれるかどうか」で難易度がグッと跳ね上がります。ここで大きな差がつくので、しっかり基本を押さえましょう!
異なる数字から何桁の整数を作るか(順列の応用)
まずは、ゼロを含まないシンプルなパターンから確認します。これは完全に前章・前々章で学んだ順列(\(_{n}P_{r}\))の公式がそのまま使えます。
1, 2, 3, 4, 5 の5個の数字から異なる3個を選んで、3桁の整数を作るとき、何個の整数ができるか。
5個の数字から3個を選んで「順番に並べる」作業なので、そのまま \(_{n}P_{r}\) の公式が使えます。
- 百の位: 5通りのうちどれでもOK(5通り)
- 十の位: 百の位で使った1つを除いた残りの数(4通り)
- 一の位: さらに1つ除いた残りの数(3通り)
計算式:\(_{5}P_{3} = 5 \times 4 \times 3 = 60\) 個
【答え】 60個
【要注意】「0(ゼロ)」が含まれるときの桁数のトラップ
多くの高校生が「あっ、また引っかかった…!」と失点してしまうのが、「0(ゼロ)」が数字の中に混ざっているパターンです。
整数を作るうえで絶対に破ってはいけない鉄則、それは「一番上の位(千の位や百の位)に 0 は置けない」というルールです。
❌ 0 2 3 4→「0234」は数学ではただの「234」の3桁の数になってしまう!
→ だからこそ、一番上の位には絶対に「0」を入れてはいけない!
0, 1, 2, 3, 4 の5個の数字から異なる3個を選んで、3桁の整数を作るとき、何個の整数ができるか。
- ステップ1(一番上の位を決める): 百の位には「0」を置けないので、使えるのは 1, 2, 3, 4 の4通り。
- ステップ2(十の位を決める): 0も含めて「百の位で使わなかった残りの4つ」から選べるので 4通り。
- ステップ3(一の位を決める): 残りの 3通り。
- 計算: \(4 \times 4 \times 3 = 48\) 個
【答え】 48個
このように、「0」が含まれるときは、一番上の位の制限(0が使えない)を真っ先に処理するのが攻略の鍵となります!
3. 【応用】「何番目の数か」「〇番目の数は何か」の解き方
辞書式順列と整数の個数の知識を総動員する、テストの最難関かつ大人気テーマが「小さい順に並べたとき、ある数字は何番目か?」、あるいは逆に「〇番目の数は何か?」をピンポイントで当てる問題です。
「どこから手をつけていいか分からない…」となりがちですが、「千の位(一番上の位)ごとにブロックを分けて階段状に数える」という鉄則のテクニックを使えば、どんなに複雑な問題も確実に解くことができます!
2341は何番目?ブロック別に数える王道テクニック
実際に、入試で本当によく出る定番の問題で手順をマスターしましょう。
1, 2, 3, 4 の4個の数字をすべて使ってできる4桁の整数を、小さい順に並べるとき、2341 は何番目の数か。
① 千の位が [ 1 ] で始まるもの:\(3! = 6\) 個
② 千の位が [ 2, 1 ] で始まるもの:\(2! = 2\) 個
③ 千の位が [ 2, 3, 1 ] で始まるもの:\(1! = 1\) 個
④ その次がいよいよ [ 2, 3, 4, 1 ] (2341)!
→ 目標の数(2341)に向かって、位を1つずつ固定しながらブロック単位で足していく!
- ステップ1(千の位が「1」のブロック):
千の位を「1」に固定すると、残りの3桁(2, 3, 4)の並び方は \(3! = 6\) 通り。
(1番目 〜 6番目までの塊) - ステップ2(千の位が「2」、百の位が「1」のブロック):
目標の「2341」に近づけるため、千の位を「2」、百の位を「1」に固定する。
残りの2桁(3, 4)の並び方は \(2! = 2\) 通り。
(7番目、8番目の塊) - ステップ3(千の位が「2」、百の位が「3」、十の位が「1」のブロック):
さらに近づけて、十の位を「1」に固定する。
残りの一の位(4)は \(1! = 1\) 通り。
(9番目の塊) - ステップ4(最後のピースを合わせる):
その次に来るのが、いよいよ探していた 2341 です!
合計の計算: \(6 + 2 + 1 + 1 = 10\) 番目
【答え】 10番目
このように、「目標の数に向かって、上の位から順番に数字を固定し、残りの階乗(!)を足し算していく」という意識を持つだけで、ミスなく一発で正解にたどり着くことができます。
4. まとめ:辞書式順列と整数の個数の数え上げをマスターしよう!
ここまで、高校数学A「場合の数」の重要テーマである「辞書式順列」と「数字を使った整数の個数・何番目か求める問題」の攻略法について詳しく見てきました。
最後に、今回学んだ重要ポイントをもう一度おさらいしておきましょう。
- 辞書式順列の基本: 左の位(上の位)から順番に小さい数字を固定し、階段状に数え上げる!
- 整数の個数の基本: 異なる数字からの並び替えは、順列の公式(\(_{n}P_{r}\))をフル活用する!
- 「0(ゼロ)」が含まれる場合のトラップ: 一番上の位には 0 が置けないので、制限のある場所を真っ先に処理する!
- 「何番目か」を求めるコツ: 目標の数に向かって、上の位から順番にブロック(階乗)を分けて足し算していく!
辞書式順列や整数の個数の問題は、一見すると複雑なパズルのように見えますが、今回紹介した「位ごとにブロックを分けて階段状に数える」というステップを踏めば、どんな応用問題も確実に解くことができます。
この解法を自分のものにして、定期テストや共通テストで周囲に差をつけましょう!

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