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この記事では長年教員を続けて実感した教員が知っておきたいおすすめスキル・知識をまとめています。
「教員をやる上で修得しておいた方がいいスキルや知識が知りたい」
このような方におすすめです。
【教員向け】スキル・知識一覧
授業スキル
良い授業や教え方は、
「教えた相手を成長させる」
ということが本質になります。
すなわち、自分自身が上手に説明できたかどうかに関わらず、
相手が成長した・できるようになった → 良い授業
相手が成長できなかった・できるようにならなかった → 良い授業ではない
という認識が非常に重要です。
授業に関する主なスキルは以下を参照して下さい。
授業準備~時間の確保や効率の良い準備方法~
授業導入~大切なこと・ネタ選びのコツ~
授業において、何よりも大切なのが「導入」になります。
「第一印象は最初の3秒で決まる」
とよくいわれますが、授業に関しても最初の導入が上手くいくかどうかで全体の印象が決まってしまうといっても過言ではありません。
授業における導入の役割とネタ選びのコツ・おすすめツールなどを解説します。
授業展開
学級経営
学級経営がうまい先生とうまくいかない先生の違いをまとめると以下のようになります。
学級経営がうまい先生とうまくいかない先生の違い
学級経営がうまい先生 | 学級経営がうまくいかない先生 | |
---|---|---|
基本所作 | ・基本的に直立不動 (余計な動きがない) ・視線が定まっている (視線が生徒一人一人に向く) ・姿勢が良い (背筋が伸びている) | ・余計な動きが多い (黒板の前をうろうろ動く、手がやたら動くなど) ・視線が泳ぐ (視線が上にいきがち) ・姿勢が悪い (背筋が曲がっている) |
話し方 | ・ゆっくり・はっきりしている ・口癖がない | ・早い・聞き取れない ・口癖がある |
会話 | ・話しかける基準が平等 ・話が簡潔(要点のみ話す) | ・ある特定の生徒にのみ話しかける ・話が長い(まとまっていない) |
授業 | ・授業の教え方がうまい | ・授業自体がうまくいっていない |
HR・行事運営の手際 | ・HR・行事運営を手際よく主導できる | ・HR・行事運営の手際が悪い |
生徒との連携 | ・生徒にある程度任せる | ・すべて担任主導でやろうとする |
性格 | ・ポジティブ思考 ・生徒を恐れない ・一般的な社会マナーがある | ・ネガティブ思考 ・生徒に萎縮する ・一般的な社会マナーがない |
これを基にすると学級経営がうまくなるために大切なことは以下のようなチェックリストの内容になります。
うまくいかない場合は以下の13項目で自身ができていない部分を直していくとよいでしょう。
学級経営がうまい先生になるために大切なこと(チェックリスト)
学級経営がうまい先生になるために大切なこと | |
---|---|
基本所作 | ☑ 基本的には直立不動を意識する (手や足、頭など余計な部分な動きをしない) ☑ 視線は教室の生徒ひとりひとりをゆっくりみる (教室の左後ろ隅からZ字を描くのがコツ) ☑ 姿勢を常に良くする |
話し方 | ☑ ゆっくり・はっきり話す (早口はNG。口をしっかり開ける) ☑ 口癖を治す |
会話 | ☑ 生徒に話しかける基準を平等にする (例:困っている生徒に話しかけるなど。特定の生徒のみに偏らないよう注意) ☑ 話は簡潔に、要点のみにする |
授業 | ☑ 授業準備をしっかりして、良い授業をする |
HR・行事運営 | ☑ 事前準備をしっかりして、手際良く進める |
生徒との連携 | ☑ クラス業務をある程度生徒にも任せる (教員のみがすべてを負担しないことが大切) |
性格 | ☑ 常にポジティブ思考でいる (多少の生徒からの悪口や陰口は気にしない) ☑ 生徒を恐れない (注意するべきところは注意し、堂々とすることが大切) ☑ 一般的な社会マナーを身に付ける |
ICT・PCスキル
ICT・PCスキルを向上させることで業務効率だけでなく、本質的な教え方のレベルも向上します。
教員向けおすすめICT・PCスキルは以下になります。
教員がICT教育を導入するメリットと課題
教員がよく利用するショートカットキー一覧
教員がよく利用するExcel関数一覧
教え方全般のスキル
教員は授業・生活指導・進路指導など分野に問わず「教える」ことが仕事になります。
教え方のコツは以下のような18項目のチェックポイントについて達成できているかどうかを判断基準としましょう。
☑ 教えるポイントを明確にしている
→ 先に結論を示す、重要箇所をわかりやすくしておく
☑ 具体例をあげたり、先に手本をみせている
→ 1つの結論に対して最低1つ以上は具体例をあげるとわかりやすくなる
☑ 根拠を示している
→ 根拠を入れることで正しさを証明でき、説得力が増す
☑ 図や表などを用いている
→ 口頭だけでなく、視覚的な表現があるほどわかりやすくなる
☑ 教える量・内容・難易度を適切にしている
→ 教える相手(理解度)によって量や内容、難易度(専門用語など)を予め調整する
☑ 相手への発問を入れている
☑ 教えた内容はその場で実践(演習)している
→ アウトプットを重視する
☑ 一度教えた内容でも、反復で何度かやる時間をとっている
→ 「できた」実感を何度も与える
☑ 考える時間をとっている
☑ あえてすべてを教えない(ヒントを与え続けている)
☑ 教える相手とは、主導権をとれる間柄である
→ 教員と生徒、先輩と後輩、親と子など最低でも対等以上の関係
☑ 教える相手が、理由もなく自分に反発することはない
→ 教えている時間だけでも、自分の指示に従ってもらう必要がある
☑ 教える相手との信頼関係(ラポール)がある
→ 間違えていなければ内容を受け入れてくれるだけの信頼が必要
☑ 声が大きさ・速さが適切である
☑ 丁寧な話口調と言葉遣いをしている
☑ 表情が柔らかく、威圧的でない
☑ 教える側に癖がない(手や口癖など)
☑ 教える側に余裕がある(視野が広いなど)
【教員向け資格・スキル】おすすめランキング
「取得しておいた方がいい資格やスキルがあれば是非マスターしておきたい」
このような方は、教師歴15年の経験で実感した教員におすすめしたい資格やスキルをランキング形式で紹介しています。
修得した資格やスキルは教員から転職を考える上でのスキルアップにも効果的ですので是非取得してみて下さい。
新学習指導要領関連
「学習指導要領」とは各々の学校がバラバラの指導にならないよう、文部科学省が定めている基準のことです。私立校の場合などは、学校独自のカリキュラムがあるように思われますが、基本的な方向性は「学習指導要領」の内容から外れることはできません。
教科書の内容はもちろん、授業時間数なども原則的に、この「学習指導要領」を基に作られることになります。
この「学習指導要領」に関しては、不変の規定のように思われている方もいますが、グローバル化や情報科など社会の様々な変化に対応するため、およそ10年に1度程度の頻度で改訂されています。
新学習指導要領における3つの柱とは?
「学びの三要素」をふまえた上で、新学習指導要領で「何ができるようになるか」という「新しい時代で必要な力」をまとめたものが「資質・能力の3つの柱」になります。
「3つの柱とは何か」「実際の教育現場では何を意識するべきか」を紹介しています。
新学習指導要領における観点別評価と注意点
高校学習指導要領の変更点
2022年度から高校で新学習指導要領が導入され、学びの内容が大きく変化しました。具体的に何が変わったのかを解説しています。
大学入試改革の変更点
新任教員向けスキル・知識~採用試験合格後の流れ~
新任教員の方が採用試験合格後から着任式までにやることは以下になります。
- 教師の仕事を把握しておく
- 挨拶の練習
- 必要な物を購入する
- 担当科目の予習教師の仕事を把握しておく
- 挨拶の練習
- 必要な物を購入する
- 担当科目の予習
- 資格・スキルの取得
教員向けおすすめサービス・指導グッズ
教員におすすめのサービスや指導グッズは以下でまとめています。
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