式と曲線 基本問題一覧〜一問一答式(高校数学C)〜

このページは【数学C:式と曲線】の基本〜標準問題まとめページ(全10問)です。
「二次曲線(放物線・楕円・双曲線)」「接線と平行移動」「極座標と極方程式」「媒介変数表示」まで、定期テストや受験対策で必須となる全パターンを網羅しています。

目次

数学C 式と曲線 基本問題〜解法パターン完全網羅一問一答〜

問1:放物線の決定と基本性質

焦点が点 \( (2, 0) \)、準線が直線 \( x = -2 \) である放物線の方程式を求めなさい。

問1:放物線の決定と基本性質 の解答・解説

【解答】 \( y^2 = 8x \)

【ステップ1:標準形の選択】
焦点が \( (p, 0) \)、準線が \( x = -p \) である放物線の標準形は **\( y^2 = 4px \)** です。

【ステップ2:パラメータの代入】
問題文より \( p = 2 \) であるため、標準形に代入します。
\[ y^2 = 4 \cdot 2 \cdot x \]
\[ y^2 = 8x \]

👨‍🏫 教員のアドバイス
放物線 \( y^2 = 4px \) は「点 \( (x, y) \) から焦点 \( (p, 0) \) までの距離と、準線 \( x = -p \) までの距離が等しい点の軌跡」です。定義とセットで標準形を押さえましょう。

問2:楕円の標準形と焦点

楕円 \( \frac{x^2}{25} + \frac{y^2}{9} = 1 \) の焦点の座標、長軸の長さ、短軸の長さを求めなさい。

問2:楕円の標準形と焦点 の解答・解説

【解答】 焦点:\( (4, 0), (-4, 0) \)、長軸の長さ:\( 10 \)、短軸の長さ:\( 6 \)

【ステップ1:定数の抽出】
楕円の標準形 \( \frac{x^2}{a^2} + \frac{y^2}{b^2} = 1 \)(\( a > b > 0 \))と比較します。
\( a^2 = 25 \) より \( a = 5 \)
\( b^2 = 9 \) より \( b = 3 \)

【ステップ2:焦点座標の計算】
焦点 \( (c, 0), (-c, 0) \) の \( c \) は、関係式 **\( c^2 = a^2 – b^2 \)** を満たします。
\[ c^2 = 25 – 9 = 16 \]
\( c > 0 \) より \( c = 4 \)
したがって、焦点の座標は **\( (4, 0), (-4, 0) \)** です。

【ステップ3:長軸長・短軸長の算出】
・長軸の長さ:\( 2a = 2 \times 5 = 10 \)
・短軸の長さ:\( 2b = 2 \times 3 = 6 \)

👨‍🏫 教員のアドバイス
楕円では \(c^2 = a^2 – b^2\)(大きい方から小さい方を引く)となります。双曲線の関係式 \(c^2 = a^2 + b^2\) と混同しやすいので注意してください!

問3:双曲線の焦点と漸近線

双曲線 \( \frac{x^2}{16} – \frac{y^2}{9} = 1 \) の焦点の座標と漸近線の方程式を求めなさい。

問3:双曲線の焦点と漸近線 の解答・解説

【解答】 焦点:\( (5, 0), (-5, 0) \)、漸近線:\( y = \frac{3}{4}x, y = -\frac{3}{4}x \)

【ステップ1:定数の抽出】
双曲線の標準形 \( \frac{x^2}{a^2} – \frac{y^2}{b^2} = 1 \) と比較します。
\( a^2 = 16 \) より \( a = 4 \)
\( b^2 = 9 \) より \( b = 3 \)

【ステップ2:焦点座標の計算】
双曲線の焦点 \( (c, 0), (-c, 0) \) の \( c \) は、関係式 **\( c^2 = a^2 + b^2 \)** を満たします。
\[ c^2 = 16 + 9 = 25 \]
\( c > 0 \) より \( c = 5 \)
したがって、焦点の座標は **\( (5, 0), (-5, 0) \)** です。

【ステップ3:漸近線の方程式】
漸近線公式 **\( y = \pm \frac{b}{a}x \)** に代入します。
\[ y = \pm \frac{3}{4}x \]
すなわち、\( y = \frac{3}{4}x \) および \( y = -\frac{3}{4}x \) です。

👨‍🏫 教員のアドバイス
右辺が \(1\) の双曲線は左右に開き(焦点は \(x\) 軸上)、右辺が \(-1\) の双曲線は上下に開きます(焦点は \(y\) 軸上)。右辺の符号を必ず確認しましょう。

問4:二次曲線の平行移動

方程式 \( 4x^2 + 9y^2 – 16x + 18y – 11 = 0 \) が表す曲線の中心の座標と、どのような曲線をどのように平行移動したものかを答えなさい。

問4:二次曲線の平行移動 の解答・解説

【解答】 中心の座標:\( (2, -1) \)、楕円 \( \frac{x^2}{9} + \frac{y^2}{4} = 1 \) を \( x \) 軸方向に \( 2 \)、\( y \) 軸方向に \( -1 \) 平行移動した曲線

【ステップ1:平方完成による標準形への変形】
\( x \) と \( y \) についてそれぞれ平方完成します。
\[ 4(x^2 – 4x) + 9(y^2 + 2y) – 11 = 0 \]
\[ 4\{(x – 2)^2 – 4\} + 9\{(y + 1)^2 – 1\} – 11 = 0 \]
\[ 4(x – 2)^2 – 16 + 9(y + 1)^2 – 9 – 11 = 0 \]
\[ 4(x – 2)^2 + 9(y + 1)^2 = 36 \]

【ステップ2:両辺を36で割る】
\[ \frac{(x – 2)^2}{9} + \frac{(y + 1)^2}{4} = 1 \]

【ステップ3:平行移動の読み取り】
これは楕円 \( \frac{x^2}{9} + \frac{y^2}{4} = 1 \) の \( x \) を \( x – 2 \)、\( y \) を \( y – (-1) \) に置き換えた形です。
したがって、中心の座標は **\( (2, -1) \)** であり、元の楕円を **\( x \) 軸方向に \( 2 \)、\( y \) 軸方向に \( -1 \)** 平行移動したものとなります。

👨‍🏫 教員のアドバイス
二次曲線の一般形(\( x, y \) の2次方程式)は、平方完成によって標準形に持ち込み、中心や頂点のズレを読み取るのが基本手順です。

問5:二次曲線の接線

楕円 \( \frac{x^2}{8} + \frac{y^2}{2} = 1 \) 上の点 \( (2, 1) \) における接線の方程式を求めなさい。

問5:二次曲線の接線 の解答・解説

【解答】 \( x + 2y – 4 = 0 \)

【ステップ1:接線の公式の適用】
楕円 \( \frac{x^2}{a^2} + \frac{y^2}{b^2} = 1 \) 上の点 \( (x_1, y_1) \) における接線の公式は **\( \frac{x_1 x}{a^2} + \frac{y_1 y}{b^2} = 1 \)** です。
接点 \( (x_1, y_1) = (2, 1) \) を代入します。

【ステップ2:式の整理】
\[ \frac{2x}{8} + \frac{1y}{2} = 1 \]
\[ \frac{x}{4} + \frac{y}{2} = 1 \]
両辺に 4 をかけます。
\[ x + 2y = 4 \]
\[ x + 2y – 4 = 0 \]

👨‍🏫 教員のアドバイス
二次曲線上の点における接線公式は、\(x^2 \to x_1 x\)、\(y^2 \to y_1 y\)、\(x \to \frac{x + x_1}{2}\) と置き換えるだけで簡単に作れます。

問6:離心率と二次曲線

定点 \( F(1, 0) \) と定直線 \( L: x = -1 \) からの距離の比が \( e \) である点の軌跡について、(1) \( e = 1 \)、(2) \( e = \frac{1}{2} \) のときの曲線種別をそれぞれ答えなさい。

問6:離心率と二次曲線 の解答・解説

【解答】 (1) 放物線、(2) 楕円

【ステップ1:離心率 \( e \) による分類ルールの確認】
焦点と準線からの距離の比 \( e \)(離心率)による曲線の分類は以下の通りです。
・\( e = 1 \) のとき:**放物線**
・\( 0 < e < 1 \) のとき:**楕円**
・\( e > 1 \) のとき:**双曲線**

【ステップ2:各小問の判定】
(1) \( e = 1 \) なので、軌跡は **放物線** となります。(定義:焦点と準線からの距離が等しい)
(2) \( e = \frac{1}{2} \) は \( 0 < e < 1 \) を満たすため、軌跡は **楕円** となります。

👨‍🏫 教員のアドバイス
離心率 \(e\) の値で二次曲線が統一的に分類できる概念は非常に重要です。「1より小さいと楕円、1だと放物線、1より大きいと双曲線」と覚えておきましょう。

問7:極座標と直交座標の変換

極座標が \( \left( 4, \frac{\pi}{3} \right) \) である点の直交座標 \( (x, y) \) を求めなさい。

問7:極座標と直交座標の変換 の解答・解説

【解答】 \( (2, 2\sqrt{3}) \)

【ステップ1:変換公式の確認】
極座標 \( (r, \theta) \) から直交座標 \( (x, y) \) への変換公式は以下の通りです。
・**\( x = r \cos \theta \)**
・**\( y = r \sin \theta \)**

【ステップ2:代入と計算】
\( r = 4 \)、\( \theta = \frac{\pi}{3} \) を代入します。
・\( x = 4 \cos \frac{\pi}{3} = 4 \times \frac{1}{2} = 2 \)
・\( y = 4 \sin \frac{\pi}{3} = 4 \times \frac{\sqrt{3}}{2} = 2\sqrt{3} \)

【ステップ3:結論】
求める直交座標は **\( (2, 2\sqrt{3}) \)** です。

👨‍🏫 教員のアドバイス
極座標 \( (r, \theta) \) と直交座標 \( (x, y) \) の相互変換は、\( x = r\cos\theta, y = r\sin\theta, r^2 = x^2 + y^2 \) の三角比の基本定義そのものです。

問8:極方程式(円)

直交座標における円 \( x^2 + y^2 – 4x = 0 \) を極方程式で表しなさい。

問8:極方程式(円) の解答・解説

【解答】 \( r = 4\cos\theta \)

【ステップ1:直交座標と極座標の関係式を代入】
\( x^2 + y^2 = r^2 \)、\( x = r \cos \theta \) を与えられた方程式に代入します。
\[ r^2 – 4r \cos \theta = 0 \]

【ステップ2:\( r \) について整理】
\[ r(r – 4\cos\theta) = 0 \]
\( r = 0 \)(原点)は \( r = 4\cos\theta \) が \( \theta = \frac{\pi}{2} \) のときに含まれるため、求める極方程式は以下の通りです。
\[ r = 4\cos\theta \]

👨‍🏫 教員のアドバイス
中心が \( (a, 0) \) で原点を通る半径 \(a\) の円の極方程式は \(r = 2a\cos\theta\) となります。頻出パターンとして形を覚えておくと便利です。

問9:極方程式(二次曲線)

極方程式 \( r = \frac{2}{1 + \cos \theta} \) はどのような曲線を表すか答えなさい。

問9:極方程式(二次曲線) の解答・解説

【解答】 焦点が極(原点)、頂点が \( (1, 0) \) である放物線

【ステップ1:分母を払って直交座標に変換】
\[ r(1 + \cos\theta) = 2 \]
\[ r + r\cos\theta = 2 \]
\( r\cos\theta = x \) および \( r = \sqrt{x^2 + y^2} \) を代入します。
\[ \sqrt{x^2 + y^2} + x = 2 \]
\[ \sqrt{x^2 + y^2} = 2 – x \]

【ステップ2:両辺を2乗して整理】
\[ x^2 + y^2 = (2 – x)^2 \]
\[ x^2 + y^2 = 4 – 4x + x^2 \]
\[ y^2 = -4x + 4 \]
\[ y^2 = -4(x – 1) \]

【ステップ3:図形の同定】
これは放物線 \( y^2 = -4x \) を \( x \) 軸方向に 1 平行移動したものです。
したがって、**焦点が原点 \( (0, 0) \)、頂点が \( (1, 0) \) である放物線** となります。

👨‍🏫 教員のアドバイス
二次曲線の極方程式の一般形は \( r = \frac{l}{1 + e\cos\theta} \) です。\( \cos\theta \) の係数 \( e \) が離心率に対応しており、本問では \( e = 1 \) なので即座に放物線と判定することもできます。

問10:サイクロイド(媒介変数表示)

媒介変数 \( \theta \) を用いて \( x = 2(\theta – \sin\theta) \), \( y = 2(1 – \cos\theta) \) で表される曲線について、\( \theta = \pi \) のときの点 \( (x, y) \) の直交座標を求めなさい。

問10:サイクロイド の解答・解説

【解答】 \( (2\pi, 4) \)

【ステップ1:\( \theta = \pi \) を代入】
与えられた媒介変数表示に \( \theta = \pi \) を直接代入します。

【ステップ2:\( x \) 座標の計算】
\( \sin\pi = 0 \) であるため、
\[ x = 2(\pi – \sin\pi) = 2(\pi – 0) = 2\pi \]

【ステップ3:\( y \) 座標の計算】
\( \cos\pi = -1 \) であるため、
\[ y = 2(1 – \cos\pi) = 2(1 – (-1)) = 2(2) = 4 \]

【ステップ4:結論】
求める座標は **\( (2\pi, 4) \)** です。(これはサイクロイドの1山目の最高点にあたります)

👨‍🏫 教員のアドバイス
半径 \(a\) の円が直線上を転がるときに円周上の1点が描く軌跡「サイクロイド」は、入試・テストで超頻出のテーマです。\(x = a(\theta – \sin\theta)\)、\(y = a(1 – \cos\theta)\) の形は必ず暗記しておきましょう!

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