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今、20代の教員ですが、転職を考えています。
20代教員からの転職は可能でしょうか??
また、成功させるポイントがあれば教えて下さい。
このような疑問に答えます。
- 20代の転職がおすすめの理由3選
- 20代で転職するデメリット3選
- 20代教員が転職を成功させる5つのポイント
- 20代教員におすすめの転職先
20代で教員になったものの
「実際に働いたら教員の仕事内容が全然違った」
「自分には合わないので転職を考えている」
「20代で転職は可能だろうか」
このような悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。
この記事の結論
転職するのであれば20代が最もおすすだが、5つのポイントをしっかりおさえる必要がある
このような結論になる理由と実際の転職ポイントを解説します。
20代の転職がおすすめの理由3選
まず、教員からの転職は年齢が若い事自体が魅力となる20代が最もおすすめになります。20代で転職した場合のおすすめポイントは以下の3点あります。
20代の転職がおすすめの理由3選
- 今後の成長性を加味してもらえる
- 幅広い職種の要件を満たすことができる
- 上司と部下の年齢が逆転しない
今後の成長性を加味してもらえる
まず、1点目は今20代の場合、今後の成長性を加味される点です。
大概の企業に関しては60~70歳程度で定年となりますので、単純計算で若ければ若いほど長く勤めることができます。
現在のスキルが全くなかったとしても、今後の長い経験を通して技能が身に付く可能性を見越して採用される可能性はおおいにあります。極端な話、教育とは関係のない異業種であってもです。
もちろん、最初から資格・技能や経験があると尚良いですが、このように定年までの十分な年月があることは大きな強みといえるでしょう。
年齢による立場の逆転が起きない
2点目は年齢による立場の逆転が起きない点です。
これは逆に40代以降で転職した場合のデメリットでもありますが、転職先の上司が自分よりもかなり若い人だったということも多くあります。
このように年齢による立場の逆転現象が起きてしまうと転職先の上司としても、自身にとっても仕事がしにくくなってしまいます。
学校現場でも年齢が極端に高い先生が採用になった場合は、双方が気を遣ってしまいやりにくかったということが多々ありましたね。
20代で転職した場合はこのような年齢による立場の逆転がほぼ起きないといってもよいでしょう。
幅広い職種の要件を満たすことができる
3つ目は20代であれば幅広い職種の応募要件を満たすことができる点です。
上記の2点でも解説した通り、今後の成長性や年齢差による問題などから、企業には応募条件に年齢制限を設けていることが一般的です。
大概は30代程度で設けられていることが多いため、そういった意味では20代で要件を満たさず応募すらできなかったということは少ないでしょう。
どんなにスキルがあっても40代以降は応募要件を満たさず採用試験の対象外になってしまう事も多くあります。それに比べ20代は試験を受けられるチャンスがある時点で大きなメリットです。
20代教員が転職するデメリット3選
逆に20代で転職するデメリットはありますか??
デメリットとしては以下の3点があります。ただし、基本は20代であれば好意的に思われますので、デメリットというよりも注意点くらいに思っておくとよいでしょう。
20代教員が転職する際の3つのデメリット
- 教員としてのスキルは乏しいままでの転職となる
- 忍耐力がないと思われる可能性がある
- 年収や福利厚生が今より悪くなる可能性がある
教員としてのスキルは乏しいままでの転職となる
20代、特に1~2年間の教員経験から転職を決意した場合は、教員スキルが乏しい状態での転職になることは覚悟しましょう。
もちろん、まったく異業種への転職を決意した場合は、教員のスキルはいらないと考えるかもしれません。
しかし、教員を続けることで得られる
「教育業界の知識」「教科の専門知識」「説明力」「表現力」「プレゼンテーション力」「コミュニケーション力」
がある事も事実です。
このような点は注意すべき点といえるでしょう。
忍耐力がないと思われる可能性がある
これもありがちな事ですが、1~2年目で転職した場合は「忍耐力がない」と思われる可能性がありますので注意しましょう。
自分の想像と違った仕事を与えられても諦めない、困難なことがあっても努力し続ける
このような能力は教職だけでなく、どのような職場でも求められる資質となります。
前の職場を1~2年で退職する行為は
「前の職場は長続きしませんでした」
「短期間仕事を我慢しましたが、これ以上困難に耐えられませんでした」
「自分には教職は向いていません」
このような事を逆にアピールしてしまっているようなものなのです。
たしかに!1~2年目で退職しない方がいいんですかね?!
そんな事はないですよ。
ただ、このように思われる事は前提として、なぜ教職よりも転職先の職種・企業を選んだかをしっかりと話せるかが重要なんですよ。
年収や福利厚生が今より悪くなる可能性がある
3つ目に年収や福利厚生に関しては現在よりも悪くなる可能性があります。
一般的に、教職は年齢が高くなるにつれて給与が高くなる年功序列になっており、安定した職業といえますし、何より教職員専用の健康保険制度は国民健康保険よりも手厚くなっています。
例えば、保険診療に関しても3割の自己負担部分が一定限度を超えた場合に払戻金があったり、高額療養費に関しても基準額を超えた分は支給されます。
また、施設の割引・優待等も充実しており、特定の宿泊施設や飲食店を格安で利用することもできます。
その他にも、万が一のときの保証内容も充実していますので、福利厚生に関しては申し分ないと言えるでしょう。このような、教職を続けるメリットに関しても一度調べておくことは重要です。
20代教員が転職を成功させる5つのポイント
ここからは20代教員が転職を成功させるポイントを5つ紹介します。
- 職種や企業を選ぶ基準を明確にしておこう
- 教員のときの経験をまとめておこう
- 転職する理由はポジティブなものにしよう
- 30代になる前に転職活動を終えること
- 転職エージェントを利用すること
①職種や企業を選ぶ基準を明確にしておこう
転職を成功させる1つ目のポイントは職種や企業を選ぶ基準を明確にしておくことです。
「あなたはなぜ教職を辞め、この職種に就きたいと思ったのですか」
面接では、このような志望理由に関する質問は必ず問われます。
このようなとき、あなた自身がこの職種やこの企業を志望する根底となる基準があれば、その軸を基に話を膨らませることができるでしょう。
また、ポイントとしては「教職を辞めたor辞める理由」に関しても明確になっているかがとても重要です。
教職ではなく、この職種のこの企業だからできる魅力を話すことができれば転職成功にグッと近づいていきますよ。
②教員のときの経験をまとめておこう
2つ目は教員のときの経験を話せるようしっかりとまとめておきましょう。
面接で志望理由と同じくらい質問されるのは教員のとき(過去)の経験です。
以下の記事は大学受験での面接例ですが、転職の際の面接にも参考になりますのでご覧下さい。
具体的には
「教員の仕事をしてこのような事で成果を出した」
「大変な事もあったが、このように工夫して教員の仕事を乗り越えた」
このような成功体験や困難を乗り越えた経験をよく思い出しておきましょう。
また、このような教職経験を次の職種にどう生かしていくかについてもしっかり考えられているかも大事なポイントです。
私自身は「教員から転職した場合のおすすめスキル7選」は以下のように考えています。参考にして下さい。
- プレゼンテーション力・説明力
- コミュニケーション能力
- 専門教科に関する知識
- 教育業界に関する知識
- PCスキル
- 課題(問題)解決能力
- 計画性
本番の面接で聞かれやすい質問になりますのでしっかりと事前に準備しておくことで、当日焦らなくて済むようになりますよ。
また、このような経験をまとめておき、転職先でどう生かすか考えておくことで、転職した後にも
「転職なんてやめておけばよかった」
と転職先とのミスマッチから後悔することが少なくなります。
③ 転職する理由はポジティブなものにしよう
3つ目に転職する理由については、ポジティブなものにしましょう。
教師を辞めた理由に関しては必ず問われることになりますが、
「前の職場で○○○○のような嫌な経験をしたから辞めました」
「教員を向いていないと思ったので辞めました」
「職場で合わない人がいたので辞めました」
上記のような例では、やはり人間性に問題があると判断されてしまいますね。
「教師をやっていて、御社の○○の製品を活用させていただく機会があったのですが、○○の部分がとても素晴らしく感動しました。もちろん、教員の仕事もやりがいがありますが、私の今までの教職経験からこの○○の製品を○○のように活用したり、改良することで教育現場をより良くしていくことに貢献したいと考え、御社を志望しました」
このように、教師をやっていて実際に経験したことを踏まえながら、さらなる発展や社会貢献の為の転職理由にすることでポジティブな印象を与えることができます。
④ 30代になる前に転職活動を終えること
4つ目は30代になる前に転職を終えることです。
30代の転職活動はこちら
20代での転職活動は現在のスキルの有無を問われる可能性が低いため、異業種の転職も極端に言えば可能です。
しかし、30代になれば異業種への転職は圧倒的に少なくなり、さらに40代になれば教育関係の仕事以外はほぼ不可能といっても過言ではありません。
それくらい年齢の壁は高いのです。
上記で挙げたデメリットも踏まえた上で、転職すると決意した際はすぐに行動することが成功の秘訣になります。
⑤ 転職エージェントのサポートを利用すること
5つ目のポイントは転職エージェントのサポートは必ず利用することです。
転職サイト(転職情報サイト)とは、転職希望者に向けて求人情報を発信するサイトです。登録すれば、膨大な量の企業の求人情報を閲覧することができますので、そこから自身で検索することができます。
それに対して、転職エージェントとは正式には「有料職業紹介事業所」と呼ばれ、厚生労働大臣から認可を受けた斡旋を目的とした会社のことをいいます。
転職エージェントは個々の転職希望者に対してマンツーマンでキャリアアドバイスを行い、希望や適性に応じて最適と思われる企業を紹介してくれるなど、専任のキャリアコンサルタントのような役目を担ってくれる存在です。
転職エージェントで受けられるサポート内容
- 求人情報の提供
- 履歴書の書き方指導
- 企業への面接のアポイントメント(日程調整)
- 面接対策
- 給与額や入社時期などの交渉
上記のような内容のサポートを転職活動の最初から最後まで受けることができ、しかも相談料やサービス料は無料です。
転職エージェントのメリット
- 無料で転職活動の最初から最後までサポ―トが受けられる(情報提供・アドバイス・事務処理)
- あなたのキャリア(教員スキルやあなたの強み)を客観的にみて、自分でも気づかない才能を見出してくれる
- 一般的なサイトにはない非公開求人を紹介してもらえる
転職エージェントのデメリット
- セールストークにのせられて、入社を断れない
- 案件が少ないと適性に合わなくても推し進める
- 買い手市場のときは担当者が冷たいことがある
上記の通り、メリットとデメリットはもちろんありますが、基本的にはメリットの方が強いですので、転職サイトと併用して積極的に活用すると良いでしょう。
転職サイトは国内最大求人サイトであるリクナビNEXTがおすすめです。幅広い規模の企業、業種をフォローしており、他で募集していない限定求人があります。
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転職エージェントは業界トップクラスの求人数を誇り、転職サポートを無料で行ってくれるリクルートエージェントが最もおすすめです。
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20代教員が転職したくなる3つの原因と打開策
もし、転職するかもう少し考え直したい場合は原因をみつけ、改善していくとよいでしょう。
新任の先生が辞めたいと考える原因と打開策は主に下記の3選になります。
原因①:生徒との関係がうまくいかない
打開策:生徒に嫌われる勇気を持ち、叱るべきときには叱る!
原因②:大きな失敗をしてしまった
打開策:人間は誰でも失敗する!過度に失敗を恐れず、ときには周囲に相談して解決する!
原因③:予想していた仕事内容と違った
打開策:与えられた仕事をまずはこなす!すべての業務は、自分を成長に導いてくれます!
ただし、実は上記は転職理由ではなく退職理由になります。
面接等でも問われる正しい転職理由の考え方は以下の記事をご覧下さい。
20代教員におすすめの転職先
20代教員におすすめの転職先は以下になります。
転職先 | 20代 | 30代前半 | 30代後半 | 40代 |
---|---|---|---|---|
他校の教員・非常勤講師 | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
塾講師・予備校講師・家庭教師 | ◎ | ○ | ○ | △ |
教育関係の企業 | ◎ | ○ | △ | △ |
大学・学校の事務職 | ○ | ○ | △ | × |
児童支援員 | ○ | ○ | ○ | △ |
営業職 | ○ | ○ | △ | × |
その他、異業種(教育・営業以外) | ○ | △ | × | × |
現在のスキルや経験にもよりますが、自身の年齢も踏まえた上で上記の「◎おすすめ」or「○可能」の中から選ぶとよいでしょう。
「△難しい」「×不可能」に関しては、よほど卓越したスキルや経験、資格などを有していない場合はおすすめできません。
他の学校の教員や非常勤講師
年代を問わず、まず第一に考えて欲しい職種は他の学校の「教員」「非常勤講師」です。
教員や非常勤講師じゃ転職にはならないんじゃないですか??
そうですね。
ただ、「次の職業を探す」という意味では、他業種を考える前にまずは、学校を変えれば今の職種が続けられないかということは第一に考えて欲しい内容です。
教員経験が一番活かせる業種はやはり「教師」や「講師」です。
そういった意味では、やはり一番のおすすめは「教職」なのです。
実際、今「転職をしたい」と考える理由には
「職種ではなくて今の学校が嫌だ」
という人も多いかと思います。
その場合は勤務先の学校を変えれば解決することもありますので、まずは、「教師自体を本当にこれ以上続けられないか」「辞めたい原因は何なのか」をよく考えるとよいでしょう。
特に、同じ職員同士や生徒との人間関係で悩んでいる場合は以下も参考にして下さい。
また、教職を辞める前に以下の3点についてはしっかりと理解してから転職を検討しましょう。
- やめた理由はこの後の採用面接で必ず問われる
- 教職のやりがいは他の職種では味わえない
- 教師の福利厚生は手厚い
塾講師・予備校講師・家庭教師
「塾講師・予備校講師・家庭教師」のような職種は転職に成功しやすいといえます。
今までの授業経験や知識がそのまま活用できますので即戦力として働くことも可能です。
特にこれらの職業におすすめの人は
「授業は好きだけど、校務分掌や部活動など他の業務が苦手」
という場合です。
ただし、これらの職種への転職は成功しやすいものの一般的には教員のときの年収より下がることが多いので注意が必要です。
大学・学校等の事務職
教員の職務そのものが合わない場合は「大学・学校等の事務職」であれば転職チャンスがあります。
事務職は、教職の経験を活かせないように感じるかもしれませんが、
「学生の扱いがうまい」
「学校全体の流れがわかっている」
といった現場で働いていたときの強みがあることから、教育関係の職場であれば重宝される可能性があります。
ただし、全くの未経験の場合は当然難しいですので、事務職を考えるのであれば「簿記」などの有用な資格を取得しておくとよいでしょう。
教育関係の企業
「教育関係の企業」も転職を考えるのであればおすすめです。
例えば、教育関係をサポートする
「教材」「機器・アプリケーション」「情報」
このような企業に関しては教育現場の経験がある人材を欲している場合があります。
ただし、中途採用であれば、やはり「営業職」になることも多くあります。
児童支援員
「児童支援員」なども教員から転職を考えることが可能です。
ただし、「児童支援員」の場合は教員の頃と比べれば一般的に年収は下がる傾向にあります。
また、教科指導などの今までの高度な専門知識に関しては生かすことは難しいといえます。
20代であれば異業種すべてにチャンスがある
上記で比較的転職しやすいものを紹介しましたが、20代であれば、異業種すべてに転職チャンスがあるといえます。
ただし、重要なのはやる気や熱意です。
「私は○○をやりたいから、教員ではなくこの職種に転職したい」
このような気持ちを持ってさえいれば、教員とは全く異なる業種であっても十分転職可能となります。
ただし、
教員 ⇒ 異業種 ⇒ 異業種 ⇒ ……
のように、何度も業種を変えた場合、やはり企業からの印象は悪くなります。
もし、業種を変えるのであれば、教職を含めもう他の業種に就くことはできない
このようなことを覚悟しておいた方が良いでしょう。
おすすめ転職先についてもっと詳しく知りたい場合は以下の記事も参照して下さい。
まとめ
20代教員で転職を考えている方向けに「転職は20代がおすすめの理由」と「逆に20代で転職する際のデメリット(注意点)」「20代教員が転職を成功させる5つのポイント」を紹介しました。
20代の転職がおすすめの理由3選
- 今後の成長性を加味してもらえる
- 幅広い職種の要件を満たすことができる
- 上司と部下の年齢が逆転しない
20代教員が転職する際の3つのデメリット
- 教員としてのスキルは乏しいままでの転職となる
- 忍耐力がないと思われる可能性がある
- 年収や福利厚生が今より悪くなる可能性がある
- 職種や企業を選ぶ基準を明確にしておこう
- 教員のときの経験をまとめておこう
- 転職する理由はポジティブなものにしよう
- 30代になる前に転職活動を終えること
- 転職エージェントを利用すること
このように、
転職するのであれば20代が最もおすすだが、5つのポイントをしっかりおさえる必要がある
このような結論になります。
注意点をふまえつつ、もし本気で転職を考えるのであれば早めに行動しましょう。
特に、転職エージェントに関しては転職サイトと併用して積極的に活用すると良いでしょう。
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