記事内に商品プロモーションを含む場合があります
今、教師をやっているのですが転職を考えています。
教師から転職するのは難しいでしょうか??
このような疑問に答えます。
- 教師が転職したいと考える原因は仕事で起こり得る3つのトラブルである可能性が高い
- 教師からの転職が難しい4つの理由
- 他の業種へ転職するポイント
教師として勤めたものの
「仕事が嫌になった」
「自分に教師は向いていないかもしれない」
「転職したいけれど、実際可能だろうか」
このように考える方は多くいるかと思います。
教師からの転職は可能だが、5つのポイントをおさえないと非常に難しい
このような結論になる理由を解説していきます。
教師が転職したいと考える原因とは??
まず、教師が転職したいと考える大きな原因は仕事上起こり得る次の3つのトラブルである可能性が高いです。
- 人が相手なので思い通りの結果に繋がらない
- 専門分野を追究し続けるのがつらい
- 保護者との関係でうまくいかない
人が相手なので思い通りの結果に繋がらない
最も突き当たる問題は「人が相手なので思い通りの結果に繋がらないことが多い」ことかと思います。
例えば、
「いくら勉強を熱心に教えても、生徒の成績が上がるとは限らない」
「一生懸命に指導した結果、生徒から逆に嫌がられることもある」
などです。
自分の学力であれば、努力すればするほど伸びた経験はあったかと思いますが、「指導」に関してはそれはある意味間違いだと言えます。
上記の例で言えば、
「熱心に何でも教えるよりもある程度、自主性を重視した方が成績の向上につながった」
「生徒が本当に大変なときにだけ、助けてあげた方がより良い関係を築けた」
という事も実際は起こります。
この辺りの因果関係が、他の職業にはない難しさであると言えるでしょう。
また、新任教師の方は特に生徒の扱いに慣れるまでは
「生徒が言う事を聞いてくれない」
と感じる事が多々あるかもしれません。
人間関係で苦手な人や嫌いな人がいる場合の対処法は以下もおすすめです。
専門分野を追究し続けるのがつらい
やりがいの逆になりますが、「専門分野を追究し続けなければならない」ということがいえます。教師の仕事は常に最新の情報を仕入れ、生徒に還元していかなければならない職業です。
少なくとも、自身の専門分野をずっと研究しても嫌にならない人でなけらば「大変」「辛い」と感じるのは間違いないでしょう。
近年は大学入試改革により、特に最新の情報が問われる事になります。これらを追究する覚悟が必要という事は覚えておきましょう。
保護者との関係性でうまくいかない
生徒との関係が良好だった場合も、保護者との関係性で上手くいかないときもあります。
特に進路などのお金にも関係する内容は生徒だけでなく、保護者ともよく話し合う必要があります。
保護者との関係性によっては大変だと感じる事もあるかもしれません。
ただし、実は上記3点は転職理由ではなく退職理由になります。
面接等でも問われる正しい転職理由の考え方は以下の記事をご覧下さい。
教師からの転職が難しい4つの理由
教師からの転職が非常に難しい理由は次の4つになります。
- 転職活動をする時間が取りにくい
- 転職をする時期が限定される
- 教育関係以外の転職には弱い
- 転職をした場合に年収が下がることが多い
転職活動をする時間が取りにくい
まず1つ目は「転職活動をする時間が取りにくい」ことです。
既に、退職をしている場合はともかく、実際に働きながら転職活動をするとなると数少ない休暇をうまく利用できなければならないでしょう。
転職活動する時間が取りにくい原因3選
- 授業があって有給休暇が実質とれない
- 放課指導(部活動・委員会)があって、就業時間後も帰れない(実質的な残業)
- 土日も募集業務や大会で出勤しなけらばならない
一日のスケジュール例
8:00頃 出勤(机上の整理・自教室の確認・メールの確認)
8:20 職員朝礼(全体連絡・学年打ち合わせ)
8:30 クラス朝礼(出欠確認・連絡事項・朝学習など)
8:50 ~ 9:40 授業 or 教材研究・分掌業務(1時限目)
9:50 ~10:40 授業 or 教材研究・分掌業務(2時限目)
10:50~11:40 授業 or 教材研究・分掌業務(3時限目)
11:50~12:40 授業 or 教材研究・分掌業務(4時限目)
12:40~13:20 昼休み
13:20~14:10 授業 or 教材研究・分掌業務(5時限目)
14:20~15:10 授業 or 教材研究・分掌業務(6時限目)
15:15~15:25 クラス終礼(出欠確認・連絡事項など)
15:30~15:40 清掃
15:50~17:30 放課活動(部活動・委員会・補習など)
17:30~19:00 翌日の準備、クラス巡回など
19:00頃 退勤
上記の通り、1日休暇をとったり、就業後に転職活動をすることは非常に難しいといえるでしょう。
転職をする時期が限定される
2つ目は「転職をする時期が限定される」ことがあげられます。
学校の年度収めは3月末、年度始めは4月始めとなりますので、それ以外のタイミングで転職する決断をすることは不可能ではないものの、実際には勇気がいる行為だといえるでしょう。
特に、担任をもっている場合などは生徒からすると
「途中で担任の先生が変わる」
という状況になることに他なりません。
また、職場の同僚に対しても年度途中の場合は多くの負担をかけることは覚悟しなければなりません。
このような点も考えると、
「生徒や同僚に負担をかけてでも転職をしたい」
という強い覚悟がなければ成功しにくいといえます。
教育関係以外の転職には弱い
教職は「教育関係以外の転職には弱い」といえます。
理由としては以下のような教師特有の仕事内容が起因しています。
- 教科指導
- 担任
- 校務分掌
- 部活動顧問
- 各種行事運営など
たいていの教員は上記の5つの項目から
「英語の教科指導」+「担任」+「教務部(分掌)」+「剣道部(部活)」+「各種行事運営」
のように組み合わせた業務内容を受け持っています。
しかし、このような業務内容は教育以外の職種においては中々活かしにくいといえます。
私自身としては、教師のポータブルスキルは以下のような点と考えています。
- プレゼンテーション力・説明力
- コミュニケーション能力
- 専門教科に関する知識
- 教育業界に関する知識
- PCスキル
- 課題(問題)解決能力
- 計画性
この中でも「プレゼンテーション・表現・説明力」に関しては強みとなるスキルであることは間違いありません。
「コミュニケーション力」に関しても「生徒」という未成年に毎日関わっているという点においては他の職種よりも優れているといえますし、「教科知識」としても特に「英語」を専門教科にしている場合は重宝されるかもしれません。
しかしながら、このようなスキルはどちらかというと他業種においては「営業」向けのスキルといえます。
従って、「他業種」に転職する場合は「営業」以外の仕事に就くことは稀であることが現実です。
転職をした場合に年収が下がることが多い
教員の年収は他の職種と比較すると比較的高いことが多いでしょう。
いわゆる年功序列になっており、年齢を重ねれば着実に昇給していきます。
年収が下がっての転職となると生活維持を考えても断念せざるを得ない場合が多いです。
教員がほかの業種へ転職するポイントは??
上記の理由を考えると教員は絶対に転職はできないということなのでしょうか??
そんなことはありません。
たしかに難しい現実はありますが、次に紹介するポイントをおさえれば十分転職は可能です。
転職を成功させる5つのPOINT
POINT①:教育経験が活かされる職種にしよう
POINT②:自己分析をしっかりしておこう
POINT③:企業に関する知識を予めつけておこう
POINT④:なるべく早めに行動しよう
POINT⑤:転職エージェントを活用しよう
POINT①:教育経験が活かされる職種にしよう
新卒採用と異なり、中途採用はこれまでの経験が大きく影響します。「教育経験が活かされる職種を選ぶ」ことが転職活動を優位に進めるポイントです。
具体的なおすすめの職業は以下になります。
転職先 | 20代 | 30代前半 | 30代後半 | 40代 |
---|---|---|---|---|
他校の教員・非常勤講師 | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
塾講師・予備校講師・家庭教師 | ◎ | ○ | ○ | △ |
教育関係の企業 | ◎ | ○ | △ | △ |
大学・学校の事務職 | ○ | ○ | △ | × |
児童支援員 | ○ | ○ | ○ | △ |
営業職 | ○ | ○ | △ | × |
その他、異業種(教育・営業以外) | ○ | △ | × | × |
現在のスキルや経験にもよりますが、自身の年齢も踏まえた上で上記の「◎おすすめ」or「○可能」の中から選ぶとよいでしょう。
「△難しい」「×不可能」に関しては、よほど卓越したスキルや経験、資格などを有していない場合はおすすめできません。
POINT②:自己分析をしっかりしておこう
転職を成功させるためには「自己分析をしっかりしておく」ことがとても重要です。
教員に向いている人と向いていない人の特徴を踏まえた上で、自身の適性を考えることが大切です。
また、教員としての自身の強みに関しても十分理解し、活かしていくことを心掛けましょう。
POINT③:企業に関する知識を予めつけておこう
志望する企業に関する知識は予めつけておきましょう。
企業に関する基本情報のほか、方針や求める人材などをしっかりと把握してから採用試験に臨むことで確実に合格しやすくなります。
また、資格を有していることで優位になることも多々ありますので事前に調べておくことをおすすめします。
POINT④:なるべく早めに行動しよう
転職を考えている場合はなるべく早めに行動しましょう。
年齢によっても転職の難易度が全然変わってきます。
たしかに、教師として勤めながらの転職は時間が取れないですが、その中でも時間をみつけ行動することで良い結果に繋がります。
転職するリスクを考えると中々行動できません。
転職はたしかにリスクを伴いますが、転職活動自体はノーリスクですよ。
条件に合わなければ転職しなければよいだけですので、現状に満足できないのであればやっておいて損はないです。
たしかに…
ただし、最終的な転職の決定は以下のような点に後悔がないかをふまえた上で決定して下さいね。
- 社会的信用が低くなる
- 福利厚生や収入が悪くなる
- 転職先での仕事がうまくいかない
- 転職先の職場環境の方が劣悪
- 転職してから教員のやりがいに気付く
POINT⑤:転職エージェントを活用しよう
最後に、スムーズな転職には転職エージェントを活用することも重要です。
転職サイト(転職情報サイト)は、転職希望者に向けて求人情報を発信するサイトです。登録すれば、膨大な量の企業の求人情報を閲覧することができますので、そこから自身で検索することができます。
それに対して、転職エージェントとは正式には「有料職業紹介事業所」と呼ばれ、厚生労働大臣から認可を受けた斡旋を目的とした会社のことをいいます。
転職エージェントは個々の転職希望者に対してマンツーマンでキャリアアドバイスを行い、希望や適性に応じて最適と思われる企業を紹介してくれるなど、専任のキャリアコンサルタントのような役目を担ってくれる存在です。
転職エージェントで受けられるサポート内容
- 求人情報の提供
- 履歴書の書き方指導
- 企業への面接のアポイントメント(日程調整)
- 面接対策
- 給与額や入社時期などの交渉
上記のような内容のサポートを転職活動の最初から最後まで受けることができ、しかも相談料やサービス料は無料です。
転職エージェントのメリット
- 無料で転職活動の最初から最後までサポ―トが受けられる(情報提供・アドバイス・事務処理)
- あなたのキャリア(教員スキルやあなたの強み)を客観的にみて、自分でも気づかない才能を見出してくれる
- 一般的なサイトにはない非公開求人を紹介してもらえる
転職エージェントのデメリット
- セールストークにのせられて、入社を断れない
- 案件が少ないと適性に合わなくても推し進める
- 買い手市場のときは担当者が冷たいことがある
上記の通り、メリットとデメリットはもちろんありますが、基本的にはメリットの方が強いですので、転職サイトと併用して積極的に活用すると良いでしょう。
転職サイトは国内最大求人サイトであるリクナビNEXTがおすすめです。幅広い規模の企業、業種をフォローしており、他で募集していない限定求人があります。
>>リクナビNEXTに無料登録する
転職エージェントは業界トップクラスの求人数を誇り、転職サポートを無料で行ってくれるリクルートエージェントが最もおすすめです。
>>リクルートエージェントに無料登録する
特に、企業が求める人材や特徴を自分だけで調べていくのは限界があります。
そのようなときに、プロの転職エージェントを相談することで、ミスマッチがおきにくくなります。
面接や書類などの試験対策も行ってくれますよ
まとめ
教師をやっているが転職を考えている方に向けて、「教師が辞めたくなる原因」「教師からの転職が難しい理由」「他の業種へ転職するポイント」を紹介しました。
教師が辞めたくなる原因でありがちなこと
- 人が相手なので思い通りの結果に繋がらない
- 専門分野を追究し続けるのがつらい
- 保護者との関係でうまくいかない
- 転職活動をする時間が取りにくい
- 転職をする時期が限定される
- 教育関係以外の転職には弱い
- 転職をした場合に年収が下がることが多い
転職を成功させる5つのPOINT
POINT①:教育経験が活かされる職種にしよう
POINT②:自己分析をしっかりしておこう
POINT③:企業に関する知識を予めつけておこう
POINT④:なるべく早めに行動しよう
POINT⑤:転職エージェントを活用しよう
結論としては
教師からの転職は可能だが、上記の5つのポイントをおさえないと非常に難しい
ということが言えます。
しかし、上記をふまえてもどうしても辞めたい場合もあるかと思います。
そのようなときは、転職サイトと転職エージェントに登録し、転職活動しながら検討するのをおすすめします。
転職サイトは国内最大求人サイトであるリクナビNEXTがおすすめです。幅広い規模の企業、業種をフォローしており、他で募集していない限定求人があります。
>>リクナビNEXTに無料登録する
転職エージェントは業界トップクラスの求人数を誇り、転職サポートを無料で行ってくれるリクルートエージェントが最もおすすめです。
>>リクルートエージェントに無料登録する
教員からの転職の流れ(まとめ記事)
おすすめ書籍
コメント