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自分は教員に向いていないのではないかと最近悩んでいます。
教員に向いていない人の特徴とはどのようなものがあるのでしょうか?
また、特徴に当てはまった人は転職すべきか教えて下さい。
このような疑問や悩みに答えます。
- 教員に向いていない人の特徴7選
- 教員のやりがいに魅力を感じている人は教員に向いている
- 教員に向いていない人は転職活動をしながら転職を考えよう
- 適性について悩んでいる場合は転職エージェントにも相談してみよう
15年以上学校教育に携わっている中学高校の教員です。担任を6年、教務主任を6年ほど経験した後、現在は学校運営に関するアドバイザー業務をしております。
採用試験の面接官に関しては10年以上行っており、職場内外での転職事例を多くみてきた他、かなりの相談にも乗ってきました。また、私自身も過去に3回転職活動を行っています。
教員として働いているものの
「自分は教員には向いていないのではないだろうか」
「教員に向いていない人の特徴を教えて欲しい」
「教員に向いていない人は転職をすべき??」
このような悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。
私も教員として働いている中、自分には教員は本当に向いているのだろうかと悩んだ時期がありました。
教員の仕事は実際に勤務していると、失敗もしますし、辛い事も多いんですよね。
でも、やりがいや魅力もその分ある仕事なので結局自分は向いているのか、わからなくなって転職時期を逃すこともあります。
今回はこのような悩みの方に向けて、教員に向いていない人の特徴や逆に向いている人の特徴、転職はするべきかなどを解説していきます。
教員に向いていない人の特徴7選
私が15年以上経験した中で、「この人は教員に向いていないのでは??」と感じる人の特徴は以下の7点です。
教員に向いていない人の特徴7選
- 専門教科の研究が嫌い
- 計画性がない
- 不誠実な対応やごまかしをする性格の人
- 生徒を叱れない
- 一般的な社会マナーがない
- ネガティブで落ち込みやすい
- 周囲と協力できない
専門教科の研究が嫌い
教員に向いていない人の特徴1つ目は「専門教科の研究が嫌いな人」です。
教員の仕事には「教科指導」「分掌」「部活動」「委員会」「行事」といった様々な職務がありますが、その中でも「教科指導」がとても重要になります。
例えば、下記は高校教諭の一日の流れになります。
8:00頃 出勤(机上の整理・自教室の確認・メールの確認)
8:20 職員朝礼(全体連絡・学年打ち合わせ)
8:30 クラス朝礼(出欠確認・連絡事項・朝学習など)
8:50 ~ 9:40 授業 or 教材研究・分掌業務(1時限目)
9:50 ~10:40 授業 or 教材研究・分掌業務(2時限目)
10:50~11:40 授業 or 教材研究・分掌業務(3時限目)
11:50~12:40 授業 or 教材研究・分掌業務(4時限目)
12:40~13:20 昼休み
13:20~14:10 授業 or 教材研究・分掌業務(5時限目)
14:20~15:10 授業 or 教材研究・分掌業務(6時限目)
15:15~15:25 クラス終礼(出欠確認・連絡事項など)
15:30~15:40 清掃
15:50~17:30 放課活動(部活動・委員会・補習など)
17:30~19:00 翌日の準備、クラス巡回など
19:00頃 退勤
管理職や主幹教諭などは授業を受け持つことは少なくなりますし、分掌業務の内容によっても差異はありますが、たいていの場合は一日の仕事の大半を「授業」or「教材研究」の時間に費やすことになります。
特に、新任の先生の場合は最初は「教科指導」をしっかりこなすことがメインになるでしょう。
しかしながら、このようにメインとなる仕事であるにも関わらず、下記のような先生を非常に多くみかけます。
上記のように、生徒には「○○大学に合格しなさい」「○○の知識をつけなさい」と言っているにも関わらず、自分にはその知識がないパターンです。
教えている先生が実はわかっていないことなんてあるんですか!?
残念ながらいます。例えば、「情報」などはプログラミングが近年導入されましたが、プログラミングができないのに指導している教員もいるのです。
このような、「専門教科の知識が低い教員」や「専門教科を研究しようとしない教員」は教員には向いていません。
なぜなら、自身の専門性が低いということは
「問題に対する考え方を伝えられない」
「解けるようになるまでのプランを明示できない」
「説明がわかりにくくなる」
といったことが必然と起こるため、生徒にとって意味がない授業になってしまうからです。
教師は常に新しい知識が求められる仕事になります。
そして、得た知識を生徒や保護者に還元していくことが大きな仕事だと私は思います。
したがって、専門教科だけに限らず、研究がそもそも嫌い・苦手な人は教員に向いていないといえるでしょう。
計画性がない
教員に向いていない人の特徴の2つ目は「計画性がない人」です。
例えば、下記は外部模試(第2回河合模試)に向けて「宿題」や「過去問題」をどのように夏休み中に行うか生徒に指示した例になります。
上記は一例になりますが、教員は自身の仕事のスケジュールはもちろんのこと、このような生徒の学習スケジュールなども時には示さなければならないことが多くあります。
夏休みだけでなく、普段も「1週間のどこで小テストを入れるか」、「次の授業はどこまで進むか」といった計画を立てるという行為はどの教員も必ず自然と行っています。
すなわち、逆にいうと計画を立てるのが苦手な人は、このような生徒への明確な指導も曖昧になってしまうことが多々あるのです。
したがって、計画性のなさは教員の適性にかなりの影響があるといえるでしょう。
不誠実な対応やごまかしをする性格の人
教員に向いていない人の特徴の3つ目は「不誠実な対応やごまかしをする性格の人」です。
特に、授業準備が間に合わないときなどの緊急時に以下のような対応をする方が稀にいますが、教員としては絶対にNGです。
授業準備に間に合わないときに絶対にやってはいけないこと
- 1コマ分ずっと自習をさせる
- ひたすら雑談する
- DVD等を鑑賞させる
- 授業に関係のないゲームをする
- 目的のない自主活動をさせる
教員は生徒やその保護者から、学費を頂くことで成り立っている職業です。
逆に、もし、あなたが自費で参加した講演会で上記のように「ひたすら雑談」「1コマずっと自習」「1コマずっとDVD鑑賞」などをさせられたら絶対に嫌ですよね。
授業準備が間に合わないからといって、上記のような授業のごまかしをする行為は例えどんな理由があっても許されません。
「今日の授業を生徒が家庭に報告しても問題ないかどうか」
「保護者にも見せられる授業かどうか」
このような視点を常に持ちましょう。
厳しいようですが、最低限、プロとして働くマナーはしっかりと守れる方でないと教員は向いていないといえます。
生徒を叱れない
教員に向いていない人の特徴の4つ目は「生徒を叱れない人」です。
「生徒に嫌われたくない」という気持ちもあり、例えば「授業中騒ぐ」といったことがあっても、「生徒を叱る」ということができないと、
「ああ、この先生は授業中騒いでも大丈夫なんだな」
このように思われてしまい、クラスを統制することができません。
私自身も新任の頃は
「生徒を叱って嫌われたら嫌だな」
という思いから中々叱れずにいましたが、教員がしっかり指導しないことで損をするのは「しっかり勉強したい他の生徒」や「騒いでいる生徒自身」なんですよね。
間違ったことをした場合には、ときには厳しい指導をすることで生徒を成長に導くことができます。
特に、新任教師は、どうしても生徒自体が甘えがちな対応をとり、教員自身も叱れずに失敗しがちです。
慣れないうちはなかなか難しいかもしれませんが、2~3年教員をやっても生徒を叱れないタイプの人は残念ながら教員には向いていないといえるでしょう。
一般的な社会マナーがない
教員に向いていない人の特徴5つ目は「一般的な社会マナーがない人」です。
たとえば、以下のような事があげられます。
- 教員自身が奇抜な見た目(服装・化粧・髪型など)をしている
- 挨拶ができない
- 無断で遅刻や欠勤をする
- 約束を破る
- 敬語を使えない
どれも当り前の事ですが、守れていない教員は実際いますね…
上記のような生徒ですら守っている事柄を、指導する立場の教員が守れない場合は続けていくことはかなり難しいと考えるべきです。
例えば、教員自身が奇抜な服装や化粧・髪型をしているのに、生徒にこのような生活指導上の問題を注意することはできないですよね。
特に「無断欠勤や無断遅刻」などは懲戒にも値する行為です。
このような社会的なマナーは教員に限ったことではないですが、最低限のルールを守れない人は教員には向いていないといえます。
特にコミュニケーションに関しては以下のようなコミュニケーション検定もあります。
履歴書にも書くことができ、人間関係が良好になる力もつくので、大変おすすめですよ。
こんな方におすすめ | ・自己肯定感を上げたい方 ・就職・転職をお考えの方 ・HSP,繊細な心をお持ちの方 ・職場の関係にお悩みの方 ・コミュニケーション力をつけたい方 |
メリット | ・自分のことがわかる ・テレワークや非対面営業などオンライン ・コミュニケーションに役立つ ・部下、子ども、スポーツ選手などのモチベーション向上に役立つ ・広告キャッチコピーの反応率アップ、営業・接客力アップ、売上アップに、知ったその日から使える |
・自宅に居ながらスマホの動画視聴で、履歴書に書けるコミュニケーションの資格がとれる。
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ネガティブで落ち込みやすい
教員に向いていない人の特徴6つ目は「ネガティブで落ち込みやすい人」です。
生徒は未成年ですので、時には酷い暴言を吐かれることもありますが、その度に
「自分なんか駄目なんだ」
と落ち込むタイプの性格の場合は教員として続けていくのは難しいといえます。
実際、私も叱ったときなどに生徒から酷い暴言を吐かれた事もあります。
しかしながら、このように暴言を言われても
「嫌われてもいいから注意しなければならないときはしっかりしよう」
「最終的に生徒が成長してくれればそれでいいや」
といったポジティブなマインドでいることがとても大切です。
したがって、あまりにネガティブで落ち込みやすい性格の人は教員には向いていないと言えるでしょう。
周囲と協力できない
教員に向いていない人の特徴7つ目は「周囲と協力できない人」です。
教員は教職員同士、生徒問わず周囲と協力することがとても大切な職業です。
例えば、授業準備一つをとっても、教科内で協力して説明用のスライドをストックしていけば準備の時間を大幅に減らすことができます。
クラス担任や部活動においても、学級委員や部長の生徒と協力することで驚くほど効率的に仕事をこなすことができるのです。
しかしながら、やはり一定数いるのは、自分ひとりですべてやらないと気が済まないタイプの人です。
このような「周囲と協力できない人」はどうしても仕事が遅くなったり、学校での人間関係が円滑にいかなかったりする傾向がありますので、教員には向いていないと言えるでしょう。
教員に向いている人はやりがいを魅力に感じている
では、逆にどのような人が教員に向いているのでしょうか??
このような疑問がある方もいるかと思います。
教員に向いているタイプの人は上記のような特徴に当てはまらず、さらに下記のような教員のやりがいに魅力を感じる人です。
- これから活躍する多くの子供に影響を与えられる
- 自身の専門性を活かせる
- 日々の業務に変化がある
- キャリアに関係なく、生徒や組織に貢献できる
- 自分自身が成長できる
辛い事があっても、このようなやりがいを魅力に感じるならば、教員に向いていますので安易に教員の仕事を諦めない方がよいでしょう。
実際に転職や退職を決める前に、このような点に当てはまらないかという事も検討に入れるべきです。
教員に向いていないならば転職すべき??
自分は教員に向いていない人の特徴に何個か当てはまってしまいました。
このような場合は転職すべきでしょうか??
このような状態の時は、転職活動をしながら適性を判断することをおすすめします。
転職にはリスクがありますが、転職活動自体はノーリスクです。
転職活動中に自身の適性をいろいろ考えてみるとよいでしょう。
おすすめ転職先はあなたの年代によっても変わります。
転職先 | 20代 | 30代前半 | 30代後半 | 40代 |
---|---|---|---|---|
他校の教員・非常勤講師 | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
塾講師・予備校講師・家庭教師 | ◎ | ○ | ○ | △ |
教育関係の企業 | ◎ | ○ | △ | △ |
大学・学校の事務職 | ○ | ○ | △ | × |
児童支援員 | ○ | ○ | ○ | △ |
営業職 | ○ | ○ | △ | × |
その他、異業種(教育・営業以外) | ○ | △ | × | × |
現在のスキルや経験にもよりますが、自身の年齢も踏まえた上で上記の「◎おすすめ」or「○可能」の中から選ぶとよいでしょう。
「△難しい」「×不可能」に関しては、よほど卓越したスキルや経験、資格などを有していない場合はおすすめできません。
原則的には教育関連の転職先がおすすめですが、あなたの年齢やスキル・経験によっては異業種に転職することもできます。
また、転職に関しては一人で悩まずに転職エージェントに相談するのが最もおすすめです。
転職エージェントは業界トップクラスの求人数を誇り、転職サポートを無料で行ってくれるリクルートエージェントは必ず登録しましょう。
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ただし、あなたの年齢が高い場合(30代後半~40代)はミドル・ハイクラス向けの転職に特化したJAC Recruitmentがおすすめです。実際の転職決定者も半数以上が40代となっています。
まとめ
今回は「教員に向いていない人の特徴」「教員に向いている人の特徴」「教員に向いていない場合の転職」
これらについて解説しました。
教員に向いていない人の特徴は以下の7つに当てはまる人になります。
教員に向いていない人の特徴7選
- 専門教科の研究が嫌い
- 計画性がない
- 不誠実な対応やごまかしをする性格の人
- 生徒を叱れない
- 一般的な社会マナーがない
- ネガティブで落ち込みやすい
- 周囲と協力できない
逆に、上記に当てはまらず、下記のような教員のやりがいに魅力を感じているならば教員に十分な適性がありますので教員を続けていくことも考えるべきです。
- これから活躍する多くの子供に影響を与えられる
- 自身の専門性を活かせる
- 日々の業務に変化がある
- キャリアに関係なく、生徒や組織に貢献できる
- 自分自身が成長できる
ただし、年齢によっても転職先はどんどん少なくなっていきますので、転職活動をしながら適性を考えるのが最もおすすめです。
また、適性がわからない場合や、転職で悩んでいる場合は転職エージェントに相談するのもおすすめです。
転職エージェントは業界トップクラスの求人数を誇り、転職サポートを無料で行ってくれるリクルートエージェントは必ず登録しましょう。
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ただし、あなたの年齢が高い場合(30代後半~40代)はミドル・ハイクラス向けの転職に特化したJAC Recruitmentがおすすめです。実際の転職決定者も半数以上が40代となっています。
その他、転職活動全体の流れや、教員からの転職の難易度、教員からの転職理由に関しては以下の記事をご覧下さい。
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