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教員からの転職を考えていますが、転職後に後悔するのが怖いです。
実際に転職するとどんなことで後悔するでしょうか??
このような疑問に答えます。
- 教員からの転職で後悔すること5選
- 後悔しない転職をする3つのポイント
現在、教員からの転職を考えているものの
「教員から転職すると後悔しそうで怖い」
「転職で後悔しないためにはどのような事に気を付ければよいだろう」
このような悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。
今回は、このような方に向けて実際に教員を15年以上続けた私が思う「教員からの転職で後悔すると思うこと5選」と「後悔しないための3つのポイント」を紹介していきます。
教員から転職すると後悔する5つのこと
教員から転職すると後悔する可能性があることは次の5つになります。
- 社会的信用が低くなる
- 福利厚生や収入が悪くなる
- 転職先での仕事がうまくいかない
- 転職先の職場環境の方が劣悪
- 転職してから教員のやりがいに気付く
①社会的信用が低くなる
まず、1つ目は「社会的信用が低くなる」ことです。
私は教員を15年以上続けていますが、教員は本当に社会的信用が高い職業だと考えています。
身近な例では、対人関係での信用です。
おそらく、初めて会う人と話すときには必ずと言っていいほど
「今何をされている方なんですか??」
「どのようなお仕事をされているんですか??」
このような話になることがほとんどかと思いますが、
「教員をやっています」
という回答に対して否定的に捉える方には、私自身まず出会ったことがありません。
もちろん、多少の忖度はあるかもしれませんが、
「教職は安定している」
「人に教える職業なので賢い方が多い」
このようなイメージがあるのも事実です。
また、このような対人関係での信用だけでなく、金融機関などの信用も厚いといえます。
例えば、各種ローンなどの審査には問題なく通りますし、共済貸付という非常に低金利の貸付を利用することもできます。
住宅購入の貸付けを申し込む場合も、この共済貸付を利用することで、連帯保証人を必要せず、保証料や担当権設定も不要です。
これというのも、教員は毎月の安定した給料が保証されていますし、退職金もあるからです。
こうした安定した収入がある場合は貸し倒れになるリスクもないので、金融機関にとっても安心して貸付を行うことができます。
このような、社会的信用をあなたが第一に考える場合は教員から転職した場合に後悔しやすいといえるでしょう。
②福利厚生や収入が悪くなる
2つ目は教師から他業種へ転職した場合は「福利厚生や収入が悪くなる可能性があります」。
教師の福利厚生は手厚い
教職員専用の健康保険制度は国民健康保険よりも手厚くなっています。
例えば、保険診療に関しても3割の自己負担部分が一定限度を超えた場合に払戻金があったり、高額療養費に関しても基準額を超えた分は支給されます。
また、施設の割引・優待等も充実しており、特定の宿泊施設や飲食店を格安で利用することもできます。
その他にも、万が一のときの保証内容も充実していますので、福利厚生に関しては申し分ないと言えるでしょう。
その他にも、教員が加入できる「共済貯金(積み立て貯蓄制度)」などはメガバンクの定期預金の10倍以上の金利になっており、老後の備えも万全になります。
このような、福利厚生に関しても、一度よく調べておくとよいでしょう。
年収や退職金の減額
年収や退職金に関しては減る可能性があります。
例えば、40代教師の平均年収(公立教師)は約700万ほどになりますが、民間企業へ転職した場合
営業職の場合は約100~150万円程度、事務職の場合は約300~350万円も下がる傾向にあります。
教師はいわゆる年功序列になっており、
・勤続年数が増えればそれに応じて給与も高くなる
・賞与が多くの場合4カ月程度支給される(民間企業は1~2カ月や賞与なしも有り得る)
・しっかりと勤続していれば、退職金1000万円を多くの場合超える
このような特徴があります。
原則的には、年収が下がる転職はおすすめしませんので、このデメリットは大きいといえます。
このように、福利厚生や年収に関しては転職先によっては悪くなることは十分に考えられますので、教員から転職した場合に後悔しやすいことの一つといえるでしょう。
③転職先での仕事がうまくいかない
3つ目は「転職先での仕事がうまくいかない」という可能性です。
すなわち、
「転職したら教員のとき以上に上手くいって、仕事が楽しくなった」
という事がある一方で、
「教員のときは仕事が上手くいっていたが、転職先では上手くいかなくなった」
ということもあり得るのです。
転職先が教育関係への転職なのか否かにもよりますが、良くも悪くも教員以外の仕事をしたことがないことは転職先で明暗が分かれる形になるでしょう。
こればかりは実際に働いてみないとわからないですが、あまりにも自身の能力と合っていなかった場合は後悔する結果になり得るといえます。
④転職先の職場環境の方が劣悪
4つ目は「転職先の職場環境方が劣悪(いわゆるブラック企業)」である可能性があります。
教員はたしかに休みがとりにくく「忙しい」「ブラックな職場」という印象があります。
- 授業があって有給休暇が実質とれない
- 放課指導(部活動・委員会)があって、就業時間後も帰れない(実質的な残業)
- 土日も募集業務や大会で出勤しなけらばならない
このような職場環境が理由で、現在転職を考えている方もいるかもしれません。
しかしながら、実は教職は
- 土曜日が休みではないものの、労働基準法通りにしっかりと週休二日の休みがとれる
- 有給休暇が年間で20日間取得できる
- 1日の休み時間もしっかりと確保されている
といったしっかりと休みが確保されている職業といえます。
休みにくい日はあるものの、私は学校で定められている休暇日数や休憩時間は適切だと考えています。
残業や休日出勤を当り前に思わず、まずは勤務時間内に仕事を工夫して終わらせることで十分に休みを取ることが可能です。
例えば、私自身も授業が午後にない日は午前中に仕事を早めに終わらせて、午後は休みを取ることもありますし、部活動の指導も担当者同士で協力し合って残業を減らしています。
つまり、
「良くも悪くも自身の価値観や工夫で休みが取れる職場」
というのが15年以上続けてきた私の教職に関するイメージです。
しかし、その一方で転職先では上記のように自分の価値観や工夫でもどうにもならないときもあります。
私の友人にも一般企業で働いている方はたくさんいますが、朝9時から20時・21時台まで働いている方や、職場によっては夜勤の方もいます。
会社ではチーム全体で残業する場合もありますので、個人の工夫の範疇ではどうにもならないときが多いそうです。
このように、転職先によっては、現在よりも劣悪な環境になることも後悔する可能性の一つといえるでしょう。
⑤転職してから教員のやりがいに気付く
5つ目は「転職してから教員のやりがいに気付く」という可能性です。
私自身は教師のやりがいには以下の5点があると考えています。
- これから活躍する多くの子供に影響を与えられる
- 自身の専門性を活かせる
- 日々の業務に変化がある
- キャリアに関係なく、生徒や組織に貢献できる
- 自分自身が成長できる
現在、教師として働いている方は上記のようなやりがいや魅力を感じていたからこそ、一度は教員になったのではないでしょうか。
しかしながら、教員を辞めてしまえば当然上記のようなやりがいを感じられない職業に就くこともあります。
具体的には
「子どもと接する機会がなくなってさみしい」
「教員のときは思わなかったが、自身の専門教科の研究をもっとしたくなった」
「毎日が同じことの繰り返しで教員のときのような日々の変化がない」
「年功序列で新人社員はほとんど活躍できない」
「雑務ばかりで自分自身が成長している気がしない」
このような可能性もあるといえるでしょう。
教員から後悔しない転職をする3つのポイント
上記をみると教員から転職するのはリスクがありそうですね。
実際に教員からの転職はしない方が良いということでしょうか??
そんな事はないですよ。転職活動自体はノーリスクでできますので、もし現時点で転職をしたい気持ちがあるのであれば、実際に行動することをおすすめします。
ただし、実際の転職にはリスクが伴いますので、以下の3つのポイントをおさえることが後悔しない転職に繋がります。
- 転職先と転職前の情報集めをしっかりしよう
- 「やりたいこと」と「できること」を明確にしよう
- 転職エージェントのサポートを受けよう
①転職先と転職前の情報集めをしっかりしよう
まず、1つ目は転職先と転職前の情報集めを必ずしっかり行いましょう。
すなわち、転職先や転職前について
「年収や福利厚生はどうか」
「仕事内容は具体的に何をするか」
「何を目指している企業なのか(理念)」
「職場環境はどうか」
「尊敬できる人はいるか」
「やりがいや魅力は何か」
このような内容を理解してから転職を決定するのが大切です。
ここで重要なのは、転職前、すなわち「教職」という今の仕事に関しても上記をしっかり理解しているかです。
転職先に関しては、懸命に調べるものの、今の自身の環境に関して案外理解できていないこともあります。
特に、
「職場環境に関しては、工夫しても本当に良くすることはできないのか」
「教員の福利厚生に関してしっかり理解しているか」
「教員のやりがいにはもう本当に魅力を感じないのか」
この辺りのことに関しては必ず答えを出してから転職を決定しましょう。
②「やりたいこと」と「できること」を明確にしよう
2つ目は「やりたいこと」と「できること」を明確にしましょう。
「転職先での仕事がうまくいかない」
「転職先でのやりがいを感じない」
このような失敗は自分にできることややりたい事がはっきりしないまま転職したときに起こります。
例えば、教員から転職した場合のポータブルスキルは以下のようなものがあります。
- プレゼンテーション力・説明力
- コミュニケーション能力
- 専門教科に関する知識
- 教育業界に関する知識
- PCスキル
- 課題(問題)解決能力
- 計画性
このような自分の強み、すなわち「できること」を把握し、さらに「転職先でどう生かすか」ということまではっきりさせることで、転職活動自体上手くいきやすくなりますし、転職後も仕事内容ややりがいのズレを限りなく小さくすることができるでしょう。
③転職エージェントのサポートを受けよう
ここまで、教員からの転職で後悔する例と後悔しないためのポイントを紹介しましたが、それでも
「教員から転職をしたらやはり後悔しそうで怖い」
このような場合もあるかと思います。
このようなときは、自分一人で悩まず転職エージェントを活用し、相談しましょう。
転職エージェントとは正式には「有料職業紹介事業所」と呼ばれ、厚生労働大臣から認可を受けた斡旋を目的とした会社のことをいいます。
転職エージェントは個々の転職希望者に対してマンツーマンでキャリアアドバイスを行い、希望や適性に応じて最適と思われる企業を紹介してくれるなど、専任のキャリアコンサルタントのような役目を担ってくれる存在です。
転職エージェントで受けられるサポート内容
- 求人情報の提供
- 履歴書の書き方指導
- 企業への面接のアポイントメント(日程調整)
- 面接対策
- 給与額や入社時期などの交渉
上記のような内容のサポートを転職活動の最初から最後まで受けることができ、しかも相談料やサービス料は無料です。
転職エージェントのメリット
- 無料で転職活動の最初から最後までサポ―トが受けられる(情報提供・アドバイス・事務処理)
- あなたのキャリア(教員スキルやあなたの強み)を客観的にみて、自分でも気づかない才能を見出してくれる
- 一般的なサイトにはない非公開求人を紹介してもらえる
転職エージェントのデメリット
- セールストークにのせられて、入社を断れない
- 案件が少ないと適性に合わなくても推し進める
- 買い手市場のときは担当者が冷たいことがある
上記の通り、メリットとデメリットはもちろんありますが、基本的にはメリットの方が強いですので、転職サイトと併用して積極的に活用すると良いでしょう。
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まとめ
今回は「教員から転職すると後悔すると思う5つの例」と「後悔しない転職をするための3つのポイント」を紹介しました。
- 社会的信用が低くなる
- 福利厚生や収入が悪くなる
- 転職先での仕事がうまくいかない
- 転職先の職場環境の方が劣悪
- 転職してから教員のやりがいに気付く
- 転職前と転職先の情報集めをしっかりしよう
- 「やりたいこと」と「できること」を明確にしよう
- 転職エージェントのサポートを受けよう
教員から転職すると後悔する可能性は上記のようにもちろんありますが、転職活動自体はノーリスクです。
後悔しない転職をするポイントを参考に、転職活動をしながら本当に転職するか否か考えることをおすすめします。
転職に関しては一人で悩まずに転職エージェントに相談するのが最もおすすめです。
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