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もうすぐ、大学受験の出願校を決めるのですが、私立大学の一般選抜型はどのような受け方をしたらよいでしょうか??勉強しなきゃいけないのはわかっているのですが、少しでも合格の可能性が上がる受け方ってありますか??
このような疑問に答えます。
- 私立大学の一般選抜型入試で少しでも合格の可能性が上がる受け方が知りたい
- 現状の偏差値が低すぎて滑り止めの大学がない
- 実際に私立大学の併願校を何校出願したらよいかわからない
- 受験費用がどれくらいかかるか知りたい
- 大学受験の私立の一般選抜型入試において合格の可能性が上がる受け方がわかる!
- 私立大学の併願校をどのような数で出願することが望ましいか考え方がわかる!
- 実際にかかる受験費用の目安がわかる!
大学入試の合格率を上げるには、もちろん自身の学力を上げることが重要です。
ただし、出願の仕方によっても可能性を引き上げることができます。
今回は受け方のテクニック5選と実際にどのような数を出願していけばよいか「出願戦略」を紹介していきます。
この受験方法は、私が15年間進路指導をしてきて、実際に効果があった受け方なので是非検討してみて下さいね。
【大学受験】私立一般選抜型の受け方!検討して欲しい5つのテクニック!
まず、大前提として、大学合格の為には学力を上げることが最も効果的です。
しかしながら、出願をしなければならない時期になっても、行きたい大学のランクに偏差値が到達していないことも多々あるかと思います。
そんなときは大学のランクを下げるべきか悩む方も多いかと思いますが、進路決定では大学名を重視することをこのサイトでは推奨しています。
しかし、どうしても偏差値が足りないときは、大学のランクを下げる前に以下の5点について見直しましょう。
大学のレベルを変えずに低倍率で受験することができるため可能性が高くなります。
- 英語外部検定利用入試
- 科目選択型・得意科目重視型入試
- 他学部・他学科の検討
- 地方大学の受験
- 通学する時間帯の検討
英語外部検定利用入試
外部検定利用入試とは、実用英語技能検定(英検)、TOEFL、TOEIC、TEAPなどの成績を出願資格としたり、合否に利用する入試形態となります。
検定試験を利用することで英語の4技能(読む・聞く・書く・話す)を測ることができるという利点から、この入試形態をとる大学が増えてきました。
例えば、関西大学外国語学部は外部検定の基準を満たすと『外国語』の試験を「満点」とみなされます。(参考:2021年度 関西大学 英語資格・検定試験利用状況 | 2021年度入試情報 河合塾)
満点はすごいですね!
このように英語外部検定利用入試を考えることで、受かる可能性が広がります。
大学入試改革後は、この入試形態をとる大学も増えてきましたので、一度はチェックしておきましょう。
資格に関しては、一般選抜型だけでなく、推薦入試(学校推薦型、総合型)においても重要となります。
科目選択型・得意科目重視型入試
「科目選択型」は名前の通り、受験生が科目を選んで受験できる入試方式のことです。
受験科目は理系は「英数理」、文系は「英国社」が必須と思っている受験生は多いかもしれませんが、このうち「1~2科目」だけ選んで受験することができます。
選ぶことができるんですか!それは、嬉しいですね!
「得意科目重視型」は、配点が高い科目が予め設定されている入試方式です。
例えば、「英数理」を受験科目として設定してある場合でも、
英語:200点、数学:100点、理科:100点
といったように、英語を他の科目の2倍の得点率に設定している場合があります。
これもいいですね!この場合、英語が得意なら合格する可能性がたしかに高くなりそうです!
このように、総合力では目標とする大学のランクには及ばないが、ある特定の科目がずば抜けている場合、「科目選択型」「得意科目重視型」で出願する方法があります。
例えば、数学だけ極端に成績がとれる場合は「数学重視型」となる数学の配点が予め高く設定されている大学・学部を選ぶことで、大学のランクを落とさずに合格できるチャンスが広がります。
このように、自分の得意科目を意識した受け方を考えることは本当に重要ですよ!
他学部・他学科の検討
大学名を変えずに学部・学科を見直す方法です。例えば、上智大学の偏差値「55.0~70.0」となっており、偏差値の開きが15もあります。これは、経済学部「67.5~70.0」に対して神学部「55.0」と学部によって差があるからに他なりません。(参考:みんなの大学情報)
このような学部・学科による偏差値の差異は多少なりともどの大学も存在します。他学部・他学科を選択した場合は「専門科目」が変わることになりますが、履歴としての「大学名」の重要性や「選択科目」でも志望する学問を学べる可能性があることを考慮して他学部・他学科も検討すると良いでしょう。
上記の他にも「英米文学科」で志望しているところを「フランス文学科」や「ドイツ文学科」に変更して出願するなど、様々な戦略が考えられますので出願する前によく検討することをおすすめします。
地方大学の受験
大学の立地が全国にある場合は、都内などに近いほど偏差値は高くなる傾向にあることは覚えておきましょう。
例えば、
日本大学理工学部の偏差値「45.0~55.0(みんなの大学情報)」に対し、
日本大学工学部の偏差値「37.5~45.0(みんなの大学情報)」
とあります。
同大学の理工学部、工学部という類似した条件にも関わらず一定の差異があるのは、やはり、理工学部(東京都)、工学部(福島県)という大学の立地が影響していることは事実としてあると考えられます。
在学中に祖父母の実家から通学できる人や一人暮らしも可能である場合は、地方に立地する大学も検討することで可能性は広がります。是非、覚えておきましょう。
通学する時間帯の検討
いわゆる「第二部」や「夜間」を設置している大学の学部であれば、通常の時間帯の学部よりも倍率が低く受かりやすくなるといえます。
例えば、
東京理科大学理学部第一部の偏差値「57.5-60.0(みんなの大学情報)」に対し、
東京理科大学理学部第二部の偏差値「42.5(みんなの大学情報)」
とかなりの偏差値の開きがあります。
大学名にこだわる場合はこのように「通学する時間帯」を検討してみるのも一つの手になります。
私立一般選抜型入試において出願する数
実際に出願する数(受ける数)は何校くらい受けたら良いでしょうか??
結論から言うと、一般選抜型入試(共通テスト利用入試含む)の出願数でおすすめなのは全部で12校になります。内容は以下の通りです。
◎共通テスト利用入試 …… 3校
※合格点数の割合を算出して10%刻みに3校分を出願
◎一般選抜型入試(個別) …… 9校
※河合模試平均偏差値±5を目安に挑戦校、相応校、安全校を各3校ずつ出願
共通テスト利用入試の出願数
「共通テスト利用入試」とは大学入学共通テストの結果により、私立大学の合否が決まる入試方式となります。
「大学入学共通テストは国公立大学志望の人しか受ける意味がない」と勘違いしている方もいるかもしれませんが、実際は「共通テスト利用入試」を出願することで滑り止めとなる大学を確保することが可能となります。
受けるメリットは多そうですね!実際どのくらい得点すれば合格するんですか??
大学や学部・学科によっても異なりますが、だいたいの得点率は事前に調べることができます
ただ、厳密にはその年度の共通テストの平均点や、志望した大学の倍率によっても変わりますので、共通テストを受けた後にリサーチ(河合塾、ベネッセなど)に出して合格の可能性を調べることになりますね
共通テスト利用入試には何校くらい出願すれば良いでしょうか??
受験する学部や分野にもよりますが、原則は以下のような考え方で3校を目安に出願するのが良いですね。
共通テスト利用入試の出願数の考え方
合格点数の割合を算出して10%刻みに3校分を出願する
共通テスト利用入試の段階で、第一志望、第二志望の大学を出願する方もいますが、倍率や合格得点率がとても高くなりがちなので原則はおすすめしておりません。これらは、一般選抜型入試(個別)で出願し、あくまでも滑り止めの大学を確保しておくつもりでいた方がいいでしょう。
実際に出願する大学に関しては、河合模試など外部模試での判定基準をベースにして、現実的に予想される得点率±10%の範囲で3校出願するのがおすすめです。
例 自身の外部模試(大学入学共通テストプレなど)での得点率が60%の場合
⇒ 50%台:1校,60%台:1校,70%台:1校 の計3校分出願
このように、出願する大学の得点率は10%刻みに離しておくのがおすすめです。
これによって、当日50~70%台のどの得点率だったとしても無駄なく合格校を確保できるというメリットがあります。
たしかに、同じようなレベルの大学を複数合格しても進学できるのは1校だけですもんね。
一般選抜型入試(個別)の受ける数
一般選抜型入試に関しては次のような考え方で出願しましょう。
一般選抜入試出願の考え方
外部模試平均偏差値±5を目安に挑戦校、相応校、安全校を各3校ずつ計9校分出願する
一般選抜型入試の出願校を決める前に、事前に自身のこれまでの外部模試の偏差値を参考に、挑戦校、相応校、安全校の3層に出願校を分けておきましょう。
例 自身のこれまでの外部模試の平均偏差値が55の場合
挑戦校:偏差値60程度の大学
相応校:偏差値55程度の大学
安全校:偏差値50程度の大学
原則は、上記の3層から3校ずつ出願するとバランスが良いでしょう。
受験スケジュールとしても、同レベルの偏差値帯は同じ週に個別入試を実施していることが多いため、バランスよく試験日程が分かれ、ストレスなく受験することが可能です。
(ただし、実際には、試験日程を調べながら、なるべく連続にならないようにしたり、手続き面も考慮しましょう)
偏ったレベルのみ(挑戦校9校など)にすると、現実問題すべて不合格になる可能性が高くなります。浪人覚悟かどうかにもよりますが、現役志向の場合はやはりある程度のバランスが大切です。
これをベースにして、大学入学共通テストの結果によっては挑戦校を増やし、安全校を減らすなど検討するのがおすすめです。
受験費用について
上記のような計画で受験した場合の受験費用はだいたい以下のようになります。
ア.大学入学共通テスト受験費用 18,000円
イ.共通テスト利用費用 60,000円 (20,000円 × 3校分)
※合格点数の割合を算出して10%刻みに3校分を出願
例:50%台、60%台、70%台より1校ずつ出願
ウ.一般選抜受験費用 315,000円 (35,000円 × 9校分)
※3年次河合模試平均偏差値に基づき、挑戦校、相応校、安全校を各3校ずつ出願
エ.その他(予備費 39,000円
(上記ア.イ.ウ.エ.の合計金額) =432,000円
(月額換算) = 12,000円(432,000円 / 36カ月分)
もし費用が心配な場合は、高校入学時から定期的に積み立てておきましょう。
まとめ
- 私立大学の一般選抜型入試で少しでも合格の可能性が上がる受け方が知りたい
- 現状の偏差値が低すぎて滑り止めの大学がない
- 実際に私立大学の併願校を何校出願したらよいかわからない
- 受験費用がどれくらいかかるか知りたい
今回はこのような悩みの方の為に、私立大学の一般選抜型入試における受け方のテクニックを5選紹介しました。
- 英語外部検定利用入試
- 科目選択型・得意科目重視型入試
- 他学部・他学科の検討
- 地方大学の受験
- 通学する時間帯の検討
また、実際の受験校は以下を目安にして、各自受験校のバランスを検討してみて下さい。
◎共通テスト利用入試 …… 3校
※合格点数の割合を算出して10%刻みに3校分を出願
◎一般選抜型入試(個別) …… 9校
※河合模試平均偏差値±5を目安に挑戦校、相応校、安全校を各3校ずつ出願
以上、参考になれば嬉しいです。
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